2025-07-04 コメント投稿する ▼
伊東市長の「卒業勘違い」発言に杉村太蔵氏が猛反論 市政の信頼に致命的打撃
「勘違いで卒業」は通らない…杉村太蔵氏が断言
静岡県伊東市の田久保真紀市長が「東洋大学法学部を卒業した」としていた学歴が、実際には「除籍」であったと判明し、市政を揺るがす大問題となっている。2日の記者会見で市長は「卒業したと勘違いしていた」と弁明したが、この発言に対して元衆院議員の杉村太蔵氏が痛烈に反論した。
4日放送の情報番組で、杉村氏は「大学を勘違いで卒業したと思うなんて、絶対にない」と断言。自身が筑波大学体育専門学群を中退した経験から、「卒業と中退の違いは人生における重大な分岐点で、忘れるはずがない」と語り、「そんなやつ、いるわけない」と市長の主張を一蹴した。
「自分も中退だけど、一生忘れないし勘違いなんか絶対にない」
「卒業したと思ってたって…どう見ても通用しない言い訳」
「政治家がこんな言い訳するようじゃ、信頼なんてできるわけない」
「辞職すべきは明白。勘違いなんて誰が信じる?」
「税金で飯食ってる人間が、都合のいい“勘違い”で済むと思うな」
選挙公報には未掲載でも、公選法では「問題なし」?
田久保市長側は、「東洋大学卒業」という学歴は選挙公報やポスターなど公式な選挙資料には記載していないため、公職選挙法上の問題はないとの立場を示している。しかし、これは法的なギリギリのラインでしかなく、政治倫理や有権者の信頼という点では完全に失格との声が広がっている。
今回の問題は、差出人不明の文書が市議全員に届いたことで明るみに出た。6月末の市議会で問いただされた際、田久保市長は「怪文書」と一蹴し、説明を避けていたが、実際にはその直後に大学に出向き、卒業証明書の発行を求めた際に「除籍」と告げられていた。
にもかかわらず、それをすぐに公表せず、「卒業したと思っていた」という不自然な釈明で済まそうとしたことで、問題は一気に市政全体に波及している。
辞職勧告へ、わずか就任1カ月で信頼崩壊
市長選で初当選を果たしたのは5月。わずか1カ月あまりで、市政の長としての信頼を失いかけている。議会側は4日、田久保市長への辞職勧告決議案を7日に提出・採決することを決定。このまま進めば、市長の進退は一気に現実味を帯びる。
問題は単なる経歴詐称にとどまらない。「怪文書」と切って捨てながらも、自らの口から釈明をしなかった姿勢、発覚後の言い訳、説明責任の放棄といった一連の対応が、「信頼できない人物」との印象を強めてしまった。
さらに、今回のケースは国政でも注目を集めている。過去にも学歴詐称が発覚して辞職に追い込まれた例はある。ましてや地方行政の長である市長において、学歴を都合よく「勘違い」で済ますことが許されるのか、全国的な注視が集まっている。
勘違いでは済まない、“日本型リーダー”の信頼崩壊
田久保市長の釈明は、法的には成立しても、倫理的には極めて問題だ。行政のトップに求められるのは法令遵守以上に、住民への誠実さや説明責任、そして信頼を築く力である。その全てにおいて今回の対応は疑問符がつく。
杉村太蔵氏の言葉が多くの人の心に響くのは、彼が中退という「負い目」を真摯に語り、だからこそ「卒業したと勘違いすることなど絶対にない」と断言できたからだろう。
政治家にとって学歴以上に大事なのは、嘘をつかないこと。今や有権者は、肩書よりも真摯さを重視する時代だ。「除籍」という明確な事実を、あいまいにごまかすようなリーダーに、市民が将来を託すことは難しい。