2026-02-14 コメント投稿する ▼
田久保眞紀前伊東市長の自宅に家宅捜索 卒業証書任意提出拒否の2日後 静岡県警が強制捜査
田久保氏は2月12日、警察から求められていた卒業証書の任意提出を拒否する回答書を手渡していました。 田久保氏をめぐっては、2025年5月の市長選に際して虚偽の学歴を報道機関に公表させた公職選挙法違反や偽造された卒業証書を関係者に開示した偽造私文書等行使など、6つの容疑・8つの事件について警察が刑事告発を受理しています。
任意提出拒否の2日後に強制捜査
学歴詐称疑惑で複数の容疑について刑事告発されている静岡県伊東市の田久保眞紀前市長の自宅に2026年2月14日朝、静岡県警が家宅捜索に入りました。田久保氏は2月12日、警察から求められていた卒業証書の任意提出を拒否する回答書を手渡していました。わずか2日後の強制捜査となりました。
テレビ静岡によると、静岡県警は14日朝、伊東市にある田久保前市長の自宅へ家宅捜索に入りました。田久保氏をめぐっては、2025年5月の市長選に際して虚偽の学歴を報道機関に公表させた公職選挙法違反や偽造された卒業証書を関係者に開示した偽造私文書等行使など、6つの容疑・8つの事件について警察が刑事告発を受理しています。
「ついに強制捜査に踏み切った」
「任意提出拒否なら当然の展開」
「証拠隠滅を防ぐ必要があった」
「押収拒絶権の主張は通らなかった」
「市政を混乱させた責任は重い」
押収拒絶権を主張も強制捜査へ
警察はこれまで市議会の関係者などへの聴取を進めるとともに、2026年1月29日には田久保前市長本人への任意聴取を行いました。代理人弁護士によると、田久保氏はいずれの事件についても犯罪の成立を否認しています。
警察は田久保氏に対し、関係者に開示した卒業証書を任意で提出するよう求めていました。しかし田久保氏側は2月12日、要請を拒否する回答書を県警に手渡しました。
田久保氏側は卒業証書の提出を拒んだことについて、刑事訴訟法第105条に規定された押収拒絶権を主張しました。代理人弁護士は、証拠隠滅の意図はなく、事務所で保管しているので捜査段階では渡せないと話していました。
しかし静岡県警は任意提出拒否からわずか2日後の14日朝、強制捜査に踏み切りました。押収拒絶権の主張は認められなかった形です。
学歴詐称問題で市政混乱
田久保氏は2025年5月の伊東市長選で初当選しましたが、就任直後の6月上旬、市の広報誌に東洋大学法学部卒業と記載していたものの、実際には除籍だったことが発覚しました。
田久保氏は当初、卒業の証拠として卒業証書なる資料を市議会の正副議長に見せていました。しかし市議会の百条委員会は調査の結果、東洋大学から提出された記録などをもとに、田久保氏が東洋大学を卒業しておらず、正規の卒業証書が授与された事実はないと結論付けました。
市議会は2025年9月1日、田久保氏に対する不信任決議を全会一致で可決しました。これに対し田久保氏は議会を解散しましたが、10月19日投開票の出直し市議選では田久保氏を支持しない議員が19人当選しました。
10月31日の臨時市議会で再び不信任決議が可決され、田久保氏は失職しました。12月14日投開票の市長選では、田久保氏は再選を目指しましたが、元市議の杉本憲也氏に敗れました。
複数の刑事告発を受理
田久保氏をめぐっては、複数の刑事告発が行われています。市議会議長らは、偽の卒業証書を見せたとして偽造有印私文書行使容疑の告発状を2025年9月9日に提出しました。
また、市の広報誌に東洋大学法学部卒業と虚偽の学歴を記載したとして、公職選挙法違反の疑いでも告発されています。さらに、百条委員会への虚偽証言について地方自治法違反の疑いでも告発されました。
警察はこれらの告発をすべて受理し、本格的な捜査を進めてきました。1月29日には田久保氏本人への任意聴取を実施しましたが、田久保氏は犯罪の成立を否認していました。
今回の家宅捜索により、警察は卒業証書なる資料を含む証拠品の押収を目指すものと見られます。今後、田久保氏が任意聴取に応じるか、あるいは逮捕に至るかが注目されます。
田久保氏の学歴詐称問題は、2025年5月の市長選から約9か月にわたり伊東市政を混乱させてきました。議会解散や市長の失職、出直し市長選など、異例の事態が続きました。今回の家宅捜索により、事件は新たな局面を迎えることになります。