2026-01-21 コメント投稿する ▼
静岡県警、田久保前伊東市長に任意聴取要請 学歴詐称疑惑で刑事告発受理
市議会の調査特別委員会(百条委員会)は「卒業と勘違いしていた」との田久保氏の主張を虚偽と認定しました。 田久保氏は2025年5月18日告示、25日投開票の伊東市長選挙で初当選しました。
静岡県警、田久保前伊東市長に任意聴取要請 学歴詐称疑惑で刑事告発
静岡県警が、学歴詐称疑惑を抱える静岡県伊東市の田久保真紀前市長(55歳)に任意聴取を要請したことが2026年1月21日、関係者への取材で分かりました。一連の経緯について、本人に説明を求める必要があると判断したとみられます。田久保氏は、地方自治法違反や偽造有印私文書行使などの疑いで刑事告発されています。
田久保氏は東洋大学を除籍となっていたが、2025年5月の市長選で当選後、市の広報誌などで卒業したと自身のプロフィルを紹介しました。2025年6月に疑惑が明らかになり、当時の議長らと面会した際、卒業証書とされる書類を示しました。市議会の調査特別委員会(百条委員会)は「卒業と勘違いしていた」との田久保氏の主張を虚偽と認定しました。
東洋大学除籍を「卒業」と公表
田久保氏は2025年5月18日告示、25日投開票の伊東市長選挙で初当選しました。総額約42億円の図書館建て替え計画の是非が争点となり、市内桜木町の伊東マンダリン岡本ホテル跡地への新図書館の建設を初当選以来公約に掲げている現職の小野達也氏と、建設計画に反対する田久保氏がそれぞれ立候補しました。
田久保氏は市長選当選後、市の広報誌などで最終学歴を「東洋大学法学部卒業」と公表していました。しかし実際は「東洋大学法学部除籍」であることが判明しました。
2025年6月初旬、伊東市議会議員全員に「東洋大学法学部卒とされている田久保の学歴は誤り」とする匿名の投書が届きました。投書には「彼女は中退どころか、私は除籍であったと記憶している」などと記載されていました。
市議会が百条委員会を設置、不信任決議を可決
2025年7月4日、伊東市議会議会運営委員会にて「市長に対する辞職勧告」及び「地方自治法に基づく調査特別委員会(百条委)設置」の2本の決議案を7月7日の本会議に提出し、採決することを全会一致で決めました。7月7日の議会本会議の審議にていずれも全会一致で可決されました。
同日、田久保氏は福島正洋弁護士を代理人として同席させ記者会見を開き、市長を辞職してその後執り行われる出直し市長選に再出馬する意向を表明しました。しかし、2025年7月末の会見では突如として辞意を撤回しました。
2025年9月1日、伊東市議会は同市議会での百条委員会による調査に発展するなど「学歴詐称疑惑で市民を困惑させ、補正予算の編成が大幅に遅れるなど、市政を停滞させた責任は重大」として市長不信任決議案を提出し、出席した市議19人全員の賛成一致で可決されました。
「田久保市長、ついに県警が任意聴取要請か」
「学歴詐称疑惑、ずっと問題になってたもんな」
「百条委員会が虚偽って認定したのにまだ主張してたのか」
「卒業証書見せたって言ってたけど、偽造じゃないのか」
「捜査がどこまで進むか注目だな」
複数の刑事告発、警察が受理
2025年7月7日、伊東市川奈の建設会社社長が、公職選挙法違反の疑いで田久保氏を刑事告発しました。
2025年9月1日、市議会は田久保氏が証人尋問への出頭や卒業証書とされる書類の提出を拒否している事から、田久保氏を地方自治法違反の疑いで刑事告発を行う事も全会一致で可決され、伊東警察署に刑事告発状が提出され、受理されました。
田久保氏は地方自治法の規定により10日以内に市長辞職もしくは市議会の解散を選択することとなり、期限の前日となった2025年9月10日、田久保氏は市議会を解散しました。これにより、40日以内に市議会議員選挙が行われることとなりました。
2025年9月9日、前の議長と副議長が、「卒業証書」とされる文書を「チラ見せ」したことについて偽造有印私文書行使の疑いで刑事告発しました。伊東警察署が告発状を受理しました。
市議選で不信任賛成派19人当選、田久保氏は失職
2025年10月19日投開票の伊東市議会議員選挙(定数20)が行われました。市議選の結果、不信任に賛成の意向を示す19人が当選し、議会の多数を占めることになりました。
2025年10月31日、伊東市議会は臨時会で、学歴詐称が指摘される田久保氏に対する2度目の不信任決議を可決しました。地方自治法に基づき、田久保氏は同日付で失職しました。
出直し市長選で田久保氏は落選
2025年12月7日告示、14日投開票の伊東市長選挙が行われました。田久保氏は再選を目指しましたが、無所属新人で国民民主党(国民)県連が推薦する元市議の杉本憲也氏(43歳)が初当選を果たし、田久保氏は落選しました。
市長選には過去最多となる9人が立候補しました。田久保氏の学歴詐称疑惑で議会から2度の不信任決議を受け、失職した田久保氏の市政の是非が最大の争点となりました。
杉本氏は約3万2000票を獲得し、田久保氏(約9000票)と3倍以上の得票差が付きました。投票率は60.54%で、前回(49.65%)を大きく上回りました。
百条委員会「卒業と勘違いは虚偽」と認定
市議会の調査特別委員会(百条委員会)は、大学から取り寄せた在籍記録により、卒業と誤解する余地はないと判断しました。田久保氏が「除籍を知ったのは2025年6月」と説明した証言についても、虚偽と認定しました。
田久保氏は「私が東洋大学の窓口に出向いたのが2025年6月28日。初めて自分が除籍であると知った。6月28日までは除籍という立場を把握していなかったので、卒業証書は持っていても不思議ではないと思っていた」と説明していました。
しかし、百条委員会は、東洋大学から取り寄せた在籍記録から、田久保氏が1992年3月31日に除籍となっていたことを確認しました。除籍の理由は明らかにされていません。
静岡県警が任意聴取要請
静岡県警は2026年1月21日、田久保前市長に任意聴取を要請しました。一連の経緯について、本人に説明を求める必要があると判断したとみられます。
田久保氏の代理人弁護士は「行かないつもりはない」とコメントしたと報じられています。警察は虚偽の学歴を公表した公職選挙法違反の疑いなど6件について告発を受理しており、捜査は新たな局面を迎えています。