2025-12-15 コメント: 1件 ▼
伊東市長選で落選の田久保真紀氏、深夜1時に取材拒否で波紋
2025年12月14日に投開票が行われた静岡県伊東市長選で、落選した前市長の田久保真紀氏の陣営対応が波紋を広げています。 当日は支持者が集まる様子もなく、建物に明かりは灯っていたものの、関係者の出入りは確認されませんでした。 それでも陣営からの説明を期待し、現場を離れることはありませんでした。
伊東市長選、落選陣営に集まった報道陣40人
2025年12月14日に投開票が行われた静岡県伊東市長選で、落選した前市長の田久保真紀氏の陣営対応が波紋を広げています。選挙事務所前には同日午後7時ごろから約40人の報道関係者が集まり、開票結果を待ち続けました。
田久保氏の陣営からは一時、結果判明後に本人が取材に応じる可能性が示されていました。しかし、実際には深夜まで本人は姿を見せず、報道陣は極寒の屋外で長時間待機する事態となりました。
沈黙が続いた深夜の選挙事務所
田久保氏が選挙事務所として届け出ていたのは、自宅を兼ねたカフェで、伊東市南部の森に囲まれた静かな場所にあります。当日は支持者が集まる様子もなく、建物に明かりは灯っていたものの、関係者の出入りは確認されませんでした。
午後10時50分ごろ、地元メディアの速報で対立候補の杉本氏の当選が伝えられると、記者の間には落胆と諦めが入り交じった空気が広がりました。それでも陣営からの説明を期待し、現場を離れることはありませんでした。
「せめて一言説明があると思っていた」
「これだけ待たせて何もなしは正直つらい」
「落選した側の声も有権者は知りたいはず」
「寒さよりも対応の不透明さが堪えた」
「選挙の後始末も政治の責任だと思う」
午前1時の通告と記者たちの失望
日付が変わった15日午前1時すぎ、陣営関係者から「本日の取材には応じられない」との連絡が入りました。約6時間にわたり待機していた報道陣にとって、突然の通告でした。
陣営側は「後日、SNSで見解やメッセージを掲載するので確認してほしい」と説明しましたが、その場での説明や謝罪はありませんでした。選挙結果を直接語らない対応に、説明責任のあり方を疑問視する声も上がっています。
説明責任と民主主義の重み
選挙は結果だけでなく、その後の対応も含めて政治姿勢が問われます。落選した候補者が有権者や社会にどう向き合うかは、次の政治参加への信頼にも直結します。
この夜、記者たちは待機の合間に見ごろを迎えた「ふたご座流星群」を見上げていたといいます。静かな星空とは対照的に、説明なき沈黙が残した後味の悪さは、伊東市長選のもう一つの記憶として刻まれました。