2025-09-02 コメント投稿する ▼
伊東市長、不信任全会一致で議会解散へ 刑事告発と再びの不信任決議の可能性
伊東市長への不信任決議、全会一致で可決
静岡県伊東市議会は1日、田久保真紀市長(55)に対する不信任決議案を全会一致で可決した。学歴詐称疑惑や百条委員会への対応を巡る姿勢が問題視され、19人全員が賛成に回った。市長は今後10日以内に議会を解散するか、自ら辞職、または失職するかを選択することになる。
議会では「市民生活に暗い影を落としている」「虚言や論点のすり替えが目立つ」といった厳しい指摘が相次いだ。市長は冷静な表情でメモを取り続けたが、不信任案の可決により進退を迫られる立場となった。
市長は議会解散の意向を示唆
関係者によると、田久保市長は先月31日夜、支援者を集めた会合で「市議会を解散する」と発言したという。議会を解散した場合、議員選挙が行われ、その後に再び不信任案が提出される可能性が高いとされる。
解散後の市議選で市長を支持する候補者が最低でも7人当選しなければ、不信任を阻止できない計算だ。しかし現状では情勢は厳しく、再度の不信任決議で市長が失職する可能性が指摘されている。
青木敬博副議長は「市議会解散になると、3月予算の編成が絶望的になる」と警鐘を鳴らした。選挙が10月末、さらに12月には市長選が予想されることから、行政運営に大きな影響が出るとの懸念が広がっている。
刑事告発へと発展
市議会は百条委員会への出頭拒否や証言拒否、記録提出拒否、虚偽陳述の4点を地方自治法違反と認定し、刑事告発することも全会一致で決定した。告発状は即日警察署に提出され、受理された。
田久保市長は「刑事告発されるというのは重いこと。事実関係がはっきりしないうちは発言できない」と述べ、慎重な姿勢を示した。ただ、市民からの不信は根強く、事態の沈静化には至っていない。
市民の反応と揺れる世論
街頭では「市長には身を引いてほしい」「早く解決してほしい」という声が相次ぐ一方、「応援していたから残念だ」「出馬すればまた応援する」という支持もあり、市民感情は割れている。
ネット上でもさまざまな意見が飛び交っている。
「全会一致で不信任なのに解散で逃げるのか」
「市民の生活を人質にしているように見える」
「刑事告発までされた市長に任せられない」
「それでも支持する人がいるのが不思議」
「3月予算が止まったら市民が一番困る」
不信任決議から解散、再選挙、そして再びの不信任という流れが現実味を帯びる中、市民生活への影響が最大の懸念材料となっている。
伊東市政の混乱と今後の行方
学歴詐称疑惑から始まった問題は、ついに市議会の全会一致による不信任決議と刑事告発にまで発展した。市長が議会解散を選択すれば、短期間で市議選と市長選が続き、行政運営は停滞する恐れが強い。
市民にとっては政治不信の象徴とも言える事態であり、伊東市が正常な行政を取り戻せるかどうかは、今後の選挙結果と市民の判断に委ねられる。