2025-07-08 コメント: 1件 ▼
【自民党に任せられない理由とは】島田洋一氏が入管政策の甘さと党内体質を痛烈批判|法務委での追及が波紋
島田洋一氏が自民党を痛烈批判 入管管理の姿勢を問う
政治評論家であり法学者の島田洋一氏が、自民党の入管行政に対する姿勢を厳しく追及した。法務委員会での質疑を通じて、党内の無関心や政策的な無策を浮き彫りにし、自民党政権の限界を訴えた。SNSでの投稿内容を軸に、背後にある制度課題や政治的意図を深掘りする。
小野田議員の怒りに「自民党こそが問題」と応酬
自民党所属の小野田紀美参院議員が掲げるスローガンに対し、島田氏は鋭く切り返した。
小野田紀美議員が『自民党は絶対許しません!』と力を入れることを全て許してきた、どころか促進してきたのが自民党政権。
小野田氏は、党内改革や規律を重視する姿勢を見せているが、島田氏はむしろ「問題の温床は自民党そのものだ」と指摘。彼の視点では、自民党は形式的に改革を語るが、実際には現状維持を選択し続けているという。
入管体制の強化を訴えるも…「議員は傍観者」
衆議院法務委員会の場で、島田氏は出入国管理制度の強化を求め、限られた質疑時間の中で重点的に問題を提起した。
私は衆院法務委員会で、7分という限られた時間の中、出入国在留管理を強化すべしと繰り返し追及したが…
彼が特に問題視したのは、政府側の答弁に真剣さが感じられなかった点だ。担当の法務大臣である鈴木馨祐氏に対しては、「事なかれ主義」と批判。さらに外務政務官の生稲晃子氏については、
質問の意味すら理解できていなかった。
と語気を強めた。国会という場で、専門性を持たない政治家が答弁することへの危機感が滲み出る。
党内議員も「無関心」 政権の自壊を予兆か
議場に同席していた他の自民党議員についても、島田氏の評価は厳しい。
居並ぶ自民党議員らは『我関せず』と傍観するのみ。
制度改革の必要性が叫ばれる中、当事者であるはずの与党議員が傍観するだけという姿勢は、国民の不信感を一層深めるものとなった。特に法制度の改善には超党派的な努力が求められる中、こうした党内の沈黙は、「改革疲れ」あるいは「忖度文化」の表れとも読み取れる。
「自民党に任せられない」決定的な言葉
一連の投稿の締めくくりで、島田氏は次のように断言している。
自民党に任せられるはずがない。
この言葉は、単なる不満の表明ではなく、長年政権を担ってきた政党に対する信頼の断絶宣言とも言える。専門家である彼の視点から見ても、今の自民党には制度運用や法改正に対する真摯さが欠けており、抜本的な刷新なしには改善は見込めないとの警告だ。
制度疲労と政治の空洞化を映す鏡
今回の島田氏の発信は、単なる党批判にとどまらず、日本の入管行政の深刻な制度疲労、そして政治の空洞化を映し出すものだ。専門的知見を持たない政務官や、議論から逃げる国会議員が増えていく中で、政策決定の質そのものが揺らいでいる。
小野田紀美氏と島田氏の立場の違い
小野田氏は「国を守るために自民党を内部から変える」との姿勢を持つ一方、島田氏は「もはや外からの変革しかない」との立場に傾いている。この構図は、現在の自民党内でも保守派や改革派の分裂が進んでいる実態を象徴している。
党内改革か離党ドミノか
島田氏が今後、自民党内に改革を促す立場を維持するのか、それとも外部勢力と連携して政界再編に加わるのか。小野田氏との対立構図が強まれば、党内保守系の再編や、保守二大政党制への道が再び論点に上がるかもしれない。
政治に必要なのは、改革を口にするだけでなく、制度の中身を理解し、それを実行する能力である。島田洋一氏の問題提起は、日本政治が今後どの方向へ進むのかを考えるうえで、極めて重要な警鐘となっている。