2025-08-01 コメント投稿する ▼
参政党・塩入清香氏が初登院「胸がいっぱい」 核武装発言には言及避けるも、消費税廃止に意欲
「喜びで胸がいっぱい」初登院に笑顔
7月の参議院選挙で初当選を果たした参政党の塩入清香議員が、8月1日の臨時国会にあわせて初登院した。国会議事堂前で取材に応じた塩入氏は「喜びで胸がいっぱいです」と緊張の面持ちを見せながらも笑顔を浮かべ、「これから一つひとつ丁寧に学び、実現に向けて動き出したい」と抱負を語った。
注目されたのは、選挙期間中に塩入氏が発言していた「核武装がもっとも安上がり」との主張について。国会の場でも引き続き主張するのか、あるいは撤回の可能性はあるかと問われたが、「党の方針に従います。詳細については後日ご報告できたらと思います」と述べるにとどまり、明確な回答は避けた。
政策の柱は「消費税廃止」と「経済成長」
塩入氏は、選挙中に訴えていた公約の実現に意欲を見せ、とくに「早期に取り組みたいのは消費税の廃止」と強調。「段階的廃止と申し上げているが、他党との連携が必要不可欠。国民の負担を軽くするため、スピード感を持って対応したい」と語った。
さらに、「物価高対策として消費税廃止が最大の策だと考えるが、それ以上に大事なのは、物価高を恐れなくて済むような経済成長」との見解を示し、単なる一時的な補助ではなく、構造的な経済強化の必要性を訴えた。
国民・市民・有権者の声には、期待と疑問が混在する。
「消費税廃止は期待してる。でも実現性はどうなんだろう」
「国会で具体策を出せるか、そこにかかってる」
「核武装発言はやっぱり気になる。説明責任がある」
「発言は自由だけど、国際的な配慮も考えてほしい」
「党の方針で濁すのはちょっと残念。堂々と説明して」
「核武装発言」に慎重姿勢 “政党政治”の洗礼か
選挙戦中に注目を集めた塩入氏の「核武装がもっとも安上がり」との発言は、国内外で賛否を呼び、各メディアにも取り上げられた。だが、当選後は一転して慎重姿勢を見せ、党の方針に従うという姿勢に終始している。
この変化については、「当選直後の政党人としての自覚が芽生えた」と好意的に見る声もあれば、「発言に責任を持ってもらいたい」と疑問を呈する声もある。
現時点で参政党としての公式なスタンスは曖昧なままであり、今後、党として統一的な説明が行われるかが注目される。
いずれにせよ、塩入氏の発言は安全保障政策における「タブー」への切り込みと受け取られる一方で、国会議員としての発言の重みが問われる事例とも言える。
参政党の存在感拡大と課題
今回、参政党からは初の女性国会議員として誕生した塩入氏。新興政党としての参政党にとっても象徴的な存在となるが、その一方で、発言内容や政策姿勢に対する精緻な説明が求められる立場にもなった。
今後、野党として他党との連携を模索しながら政策実現を図る中で、参政党がどのような立ち位置を取るのか。その一歩目として塩入氏の国会活動が注目されている。