2025-07-04 コメント投稿する ▼
「日本人ファースト」を掲げるさや氏が東京選挙区で善戦 参政党の勢いと“右旋回”の真意
「参政党に風が吹いている」さや氏が勢い維持
7月20日投開票の参議院議員選挙、全国的な注目を集める東京選挙区で、参政党から立候補したさや氏(42)がじわじわと支持を広げている。定数7に32人が立候補するという異例の激戦の中、さや氏は報道各社の情勢調査でも「善戦」と伝えられ、都議選での躍進を追い風に、地道な街頭活動を積み重ねている。
4日には谷中銀座商店街を練り歩き、通行人にひらがな2文字の名前「さやです!」と笑顔で呼びかけながら握手を交わす姿が見られた。
「新しい党です。今の自民党にモヤモヤしている方、ぜひ参政党にお力をください」
街ゆく人々の反応はおおむね好意的で、演説を立ち止まって聞いた中高年男性が「日本人ファーストか、確かにそうだな」と言って握手を求める場面も。本人も「握手を求められる回数が本当に増えた。風を感じています」と実感を語った。
「“さや”って名前、正直インパクトあるし覚えやすい」
「演説聞いてたら、めっちゃ真っすぐな人だった」
「日本人ファーストって、言ってくれてありがとう」
「参政党のこと全然知らなかったけど、応援したくなった」
「一番話がわかりやすかった。勢いあるのも納得」
元歌手から政治家へ…右へと舵を切った理由
もともとシンガーソングライターとして活動していたさや氏。以前は「ラブ&ピース」を掲げ、国境のない世界を理想としていたという。しかし、元航空幕僚長・田母神俊雄氏との番組共演などを通じ、「自国を守る」意識に目覚めていった。
「イマジンのような世界に憧れていた私が、“日本が自分で自分を守れる体制を持つべきだ”と思うようになりました」
自衛や国防に対する考えの変化は、保守層からの支持を後押ししている。参政党代表の神谷宗幣氏とも旧知の仲で、番組でたびたび共演してきた経緯から、党の理念にも深く共感を寄せている。
党員歴は短くとも、「番組で議員たちと多く議論してきた経験がある。候補者としての準備はできている」と語る。知名度こそスタート時点では低かったが、清楚なルックスや落ち着いた声、自然体の語り口で徐々に注目を集め、男性支持層からも厚い支持を得ている。
勢いの背景に“数字”あり 都議選実績が裏付け
参政党は6月の都議選で4人中3人が当選。練馬区では10.3%、世田谷区では10.9%と、いずれも前回参院選の当選ボーダー(約9.0%)を上回る得票率を記録している。比例投票先の世論調査でも約6~7%と上昇傾向にあり、党としての勢いが数字としても裏付けられつつある。
さや氏自身も「都内のいくつかの地域では手応えを感じているが、他はまだ未知数。全体を見れば厳しい戦い」と語り、あくまで慎重な姿勢を崩していない。だが、情勢調査では中位〜上位圏内に食い込んでおり、無党派層の支持次第では当選圏内に滑り込む可能性もある。
「このまま行けば都議選みたいに行けそう」
「政党支持なしの自分が選びたくなる人だった」
「“国民目線”って言葉に説得力があった」
「どこの政党も信用ならないから参政党にした」
「自民が信用できない今、意外と選択肢としてアリ」
一方の山尾志桜里氏は「よしりん」援護で反転なるか
一方、公認を取り消され無所属で立候補した山尾志桜里氏(50)は、「苦戦」と報じられている。5日には漫画家の小林よしのり氏とともに池袋で街頭演説を実施。小林氏が「国民民主党をぶっ潰す」と発言するなど、強烈な援護射撃で話題を呼んだ。
山尾氏自身は、「もう吹っ切れてますから」と語り、かつての沈痛な表情から一転、終始笑顔で有権者と接していた。知名度と話題性はあるものの、組織票や支援団体の後ろ盾がなく、どこまで無党派層に訴求できるかがカギとなる。
新たな選択肢を模索する有権者の受け皿に
さや氏の選挙戦は、「どの政党にも頼れない」と感じている有権者の受け皿となりつつある。参政党は現時点で国政における影響力は限定的だが、「今の政治に失望している」「投票先がない」と感じる層からの注目を集めている。
政治家としてのキャリアは浅いが、その分しがらみがないという見方もある。演説や握手でじかに声を届けるスタイルは、“今の政治にないもの”を求める人々に響いている。
東京選挙区の戦いは終盤に向けてさらにヒートアップする中、「風に乗る」さや氏が最後まで勢いを維持できるかが注目されている。