2025-07-05 コメント投稿する ▼
参政党・さや氏が東京選挙区で注目の的に 「国のお尻を叩く!」女性候補が保守層の支持集める理由
東京選挙区“女の戦い”で浮上する新星
第27回参議院議員選挙、なかでも激戦が予想される東京選挙区において、参政党の女性候補・さや氏が台風の目となっている。32人が立候補する中で、女性候補は10人。激戦区でありながら、さや氏はその個性と発信力で存在感を急速に高めている。
7議席をめぐるこの選挙戦で、参政党は先月の都議選で初の議席を獲得。勢いに乗る中、さや氏も着実に支持を拡大中だ。5日には練馬区の光が丘駅前でおよそ50人を前に街頭演説。「就職氷河期世代」としての自身の経験と、経済政策の立て直しにかける思いを語り、「怠けてきた政治、国のお尻を私たちが叩きまくります!」と熱弁。この力強い言葉に拍手と声援が飛んだ。
清楚な印象と政策のギャップが支持拡大
もともとは歌手として活動していたさや氏。芸能出身という経歴から注目度は高くなかったが、近年は保守系のインターネット番組でキャスターを務め、政治討論を重ねた経験が知識の裏付けになっている。落ち着いた口調と、聞きやすい低音ボイスで演説する姿に「分かりやすい」との評価が多く寄せられている。
細身で清楚なルックスは男性支持層に刺さっており、「候補者の中で一番見ていて誠実そう」との声も。また、候補者名をアルファベットの「saya」からひらがなの「さや」へ変更したことも、選挙戦略としては成功といえる。フルネームが多く並ぶ中で、ひらがな2文字の印象は強烈だ。
「ひらがなの名前ってすごく覚えやすいし、親しみやすい」
「sayaじゃなくて“さや”ってのが逆にいい。気になって調べた」
「見た目だけかと思ってたけど、演説聞いて本物だと思った」
「静かに語るのに、内容は芯が通ってる。すごい説得力」
「清楚系で経済語るギャップが推せる」
「日本人ファースト」に共感広がる
参政党が掲げる「日本人ファースト」というスローガンも、他党との差別化に寄与している。とりわけ、外国人政策や移民受け入れに関する議論が高まる中、「長く住んできた日本人が後回しにされている」と感じる有権者層に響いている。
クルド人問題が注目を集めた埼玉県川口市出身で都内在住の女性は、「原点に立ち返るべき」とし、参政党に共感を寄せる。他党とのスタンスの違いが、保守層の票を吸収する背景になっている。
一方で、党代表の過激な発言が取り沙汰される場面もあるが、さや氏自身は冷静な語り口で演説を重ね、独自の路線を確立している。支持者からも「発言の一部だけ切り取られるのは不公平」という声が根強い。
女性候補最多は参政党 構造変化の兆しか
今選挙では、女性候補の数が152人と過去2番目に多く、全体の約29.1%を占める。政府が目標とする35%には届かなかったものの、着実に政界におけるジェンダーの構造が変化しつつある。
参政党はその中でも最多の24人を女性候補として擁立し、れいわ新選組、共産党、立憲民主党と並ぶ高比率となっている。「見た目だけで選んでほしくない」と語るさや氏だが、党の勢いと相まって「人物重視」での判断を呼びかける姿は、新しいタイプの女性政治家としての注目を集めている。
比例代表の枠ではなく、首都東京での直接勝負。さや氏の選挙戦は、女性候補の在り方と、保守系新興政党の可能性を同時に問いかけるものとなっている。