2025-07-10 コメント投稿する ▼
すやま初美候補「非正規・差別のない社会を」 愛知で共感集める街頭演説と実体験からの訴え
すやま初美候補「生きづらさを政治で変える」 愛知から訴え広がる共感と連帯
就職氷河期世代のリアルを語る候補
「非正規で将来が見えなかった。だからこそ声を届けたいんです」
参院選愛知選挙区で立候補している日本共産党のすやま初美候補が7月10日、尾張一宮駅と国府宮駅前で街頭演説を行い、「生きづらさに寄り添う政治を」と訴えた。応援には山添拓・政策委員長と比例候補の鈴木こういち氏が駆けつけたが、中心はあくまで、すやま候補自身の“実体験からの言葉”だった。
すやま氏は、自身が就職氷河期世代であることを明かし、「就職が決まらないことは自己責任とされ、非正規の働き口にしがみつくしかなかった。そうした立場に今も多くの人がいます」と語った。
『就職氷河期、他人事じゃない。今も“使い捨て”みたいに扱われてる』
『非正規で将来設計も立てられないまま年だけ取っていく』
こうした現実に対し、すやま氏は「政治が変われば、働き方も変わる。安心して生きられる社会をつくりたい」と力を込めた。
差別のない社会へ 共感のプラカード
尾張一宮駅前では、「女性や外国人を排除するな」「差別するな」と書かれたプラカードを掲げる男性の姿があった。話を聞くと、「参政党のような排外主義を掲げる勢力が支持を集めているのが怖い。自分の隣人が明日、差別される側になるかもしれない」と話す。
すやま氏はこの声を受けて、「生きづらさは、制度のせいで生まれている。性別や国籍、働き方によって生きづらさの種類は違っても、根っこは同じです」と語りかけた。
『誰もが“ふつうに”生きていける世の中にしたいだけなのに』
『排除より、つながる政治をしてほしい』
こうした共感の声が、すやま氏のもとに次々と集まっていた。
「自民を終わらせるには誰を伸ばすか」問うたのは彼女だった
この日の演説では、山添拓政策委員長が「今回の選挙は、どの政党を伸ばせば自民党政治を止められるかが問われている」と述べ、維新や国民民主、参政党といった“補完勢力”を名指しで批判。しかし、その主張を実感を持って語ったのは、すやま氏だった。
「医療費が高すぎて病院に行けない」「給料が上がらないのに物価だけ上がる」「子育てが不安だらけ」――すやま氏は、日々受け取る声を具体的に紹介し、「自民党政治の継続では、これらの声は永遠に無視され続ける。私たちは“変えられる側”じゃなく、変える側になろう」と呼びかけた。
『誰を伸ばせばいいか、もうはっきりしてるよね』
『政権の顔ぶれじゃなくて、立場と中身で選びたい』
政治を“誰かがやってくれるもの”から、“私たちの手で動かすもの”へと変える、そんなメッセージが街頭に響いた。
「声を託してください」すやま候補のまっすぐな願い
演説の締めくくりで、すやま候補は「私は、皆さんの声を“資料”にして国会で問いただします」と語った。
「非正規雇用、賃金格差、差別、排除。どれも自己責任ではありません。構造を変えるのが政治の仕事。あなたの声が、私の原稿になります。どうか、選挙で託してください」
その言葉に、拍手とともに「ありがとう!」の声が飛んだ。ひとりひとりが感じている“生きづらさ”が、すやま氏の訴えとぴたりと重なった瞬間だった。