2025-04-21 コメント投稿する ▼
自民党比例にSANKYO会長が浮上 小坂英二氏「パチンコ業界の親玉が国会議員に?」
自民党比例に“パチンコ業界の大物”浮上 小坂英二氏がXで警鐘「不幸を量産するシステム」
自民党の参議院比例代表の候補者に、パチンコ業界大手・株式会社SANKYOの代表取締役である阿部恭久氏が名前を連ねるとの情報に対し、日本保守党の前・荒川区議、小坂英二氏がX(旧Twitter)上で強い懸念を表明した。
小坂氏は4月21日の投稿で、「日本の歴史上、初めて『パチンコ業界の親玉が参議院議員となる日』が来るのか?それは皆様の選択次第」と述べ、有権者に問題提起を行った。その上で、「不幸を量産するシステムであるパチンコ業界の親玉である阿部恭久(やすひさ)氏(=サンキョー株式会社代表取締役)」が自民党比例の予定候補であることを指摘し、「自民党の票が増えれば増えるほど、『ギャンブル依存症の最大原因であり、多くの家庭を破壊してきた』パチンコ業界の親玉が参議院議員になる可能性が高まる」と訴えた。
パチンコと政治の関係性に懸念の声
阿部氏は遊技機メーカーとして業界最大手の一角を占めるSANKYOのトップ。パチンコ業界は長年、警察庁の監督下で営業を行ってきたが、その構造的問題や、ギャンブル依存症との関連については繰り返し指摘されてきた。とくに、厚生労働省の調査(2021年)では、日本の成人の約1.8%がギャンブル依存の疑いがあるとされ、その大半がパチンコ・パチスロ経験者と見られている。
政治と業界との関係を巡っては、かつての政界でもパチンコ関連団体との癒着が疑われた事例があり、有権者の間でも敏感なテーマとなっている。
“保守”の中で分かれる評価
阿部氏の自民党公認が事実であれば、比例区の候補として全国から票を集める立場となる。小坂氏のような保守系政治家が異議を唱える背景には、パチンコ業界に対する倫理的・社会的な疑念が強くある。日本保守党は、パチンコ廃止や厳格な規制を訴えており、今回の件は党としての方針とも合致する。
一方、阿部氏本人はこれまで公的な場での政治的発言や選挙出馬に関する明確なコメントは行っていない。SANKYOは、パチンコ台の開発・販売を行う業者として業界団体にも所属しており、政治活動との関係を持つこと自体は業界全体で見られる傾向でもある。
有権者に委ねられる“業界代表”の是非
今回の小坂氏の投稿は、業界の代表者が政治家になることの是非について、有権者自身が判断すべきだと訴えるものだ。選挙制度上、政党が擁立する比例代表候補は党への得票によって議席が決まるため、仮に阿部氏が名簿上位に記載されれば、党の得票数次第で当選が現実となる。
自民党は現時点で阿部氏の公認を正式発表していないが、政治と業界の関係性に一石を投じるこの投稿は、今後の選挙戦に影響を与える可能性もある。