2025-05-26 コメント投稿する ▼
鈴木大地氏、自民党から参院選東京選挙区出馬へ 五輪金メダリストが政治の舞台に挑戦
五輪金メダリスト・鈴木大地氏が参院選東京選挙区に挑戦へ
自民党東京都連は5月26日、今夏に実施される参議院選挙の東京選挙区(定数6)に、1988年ソウル五輪の金メダリストであり、スポーツ庁の初代長官を務めた鈴木大地氏(58)を擁立する方針を決定した。党内の推薦手続きを経て、近く正式な公認申請がなされる見通しだ。
鈴木氏は記者団に対し、「これまでの経験を生かし、よりよい国づくりに尽くしたい」と語り、政界への意欲をにじませた。東京選挙区ではすでに元厚労大臣の武見敬三氏(73)の出馬が決定しており、自民党は2人目の候補者を立てて複数議席獲得を目指す構えだ。
スポーツ界の重鎮から政界へ
鈴木氏は千葉県出身。現役時代は日本競泳界をけん引し、ソウル五輪では男子100メートル背泳ぎで金メダルを獲得。日本に16年ぶりの競泳金をもたらした。その後は指導者としても活躍し、順天堂大学教授や日本水泳連盟会長を務めた。2015年にはスポーツ庁の初代長官に就任し、アスリート支援や子どもの体力向上に力を注いだ。
さらに国際水泳連盟理事やアジア水泳連盟副会長など、グローバルなスポーツ行政にも関与。国際経験と政策実務の両面で実績を積んできた人物として知られている。
公認候補選定をめぐる舞台裏
もともと自民党は東京選挙区の2人目の候補として、NPO法人代表理事の渡部カンコロンゴ清花氏の擁立を進めていた。しかし、過去にSNS上で安倍政権を批判する投稿があったことなどが問題視され、最終的に渡部氏は出馬を辞退。都連は方針を転換し、鈴木氏の擁立にかじを切った。
東京選挙区は無党派層が多く、政党の看板だけでは勝ちきれない難所として知られている。著名な実績と知名度を併せ持つ鈴木氏の登場は、同党にとって追い風になるとみられている。
ネットでは賛否交錯、注目集まる
X(旧Twitter)やFacebookなどでは、鈴木氏の擁立にさまざまな意見が飛び交っている。
「鈴木大地さんは真面目で誠実な印象。応援したい」
「スポーツと政治は別。ちゃんと政策も語ってほしい」
「渡部さんの件は残念だけど、結果的には妥当な人選かも」
「やっぱり有名人頼みの自民党って感じ」
「現場の感覚を持った人が国会に入るのは悪くない」
政策力と知名度の両立なるか
* 自民党東京都連は、東京選挙区で2人目の候補として鈴木大地氏を擁立する方針を決定
* 鈴木氏はオリンピック金メダリストであり、スポーツ庁長官などを歴任した実績を持つ
* 当初予定されていた候補がSNS問題で辞退したため、再選定の末に決定
* 東京選挙区は無党派層の比率が高く、知名度と誠実さがカギとなる選挙戦になる見通し