2025-11-14 コメント投稿する ▼
浜田聡氏が立花孝志逮捕に「非常に不可解」党首続投を強硬主張
浜田氏は記者会見で立花容疑者の逮捕について「非常に不可解だ」と疑問を呈し、「うちの党は立花孝志の党で、何もするべきではないと思う」と述べて党首交代論を一蹴しました。 浜田氏は立花容疑者の逮捕の正当性に強い疑念を表明しました。 副党首の斉藤健一郎参院議員は立花容疑者の党首続投について「変えた方がいい」と明言し、浜田氏とは対照的な立場を取っています。
浜田氏は立花容疑者の逮捕の正当性に強い疑念を表明しました。「なぜ逮捕されるのか。証拠はネット上にあり、隠滅の恐れはない。逃亡の恐れも、(警察に)呼び出されたら応じていたので、ない」と指摘し、逮捕の必要性そのものを否定しました。さらに踏み込んで「『反斎藤(知事)』側を満足させるために、立花党首を逮捕したというのが、非常に説得力あるところだ」と主張し、政治的な意図があったとの見方を示しています。
浜田氏が明かす立花容疑者との最後の連絡
浜田氏は11月9日、自身のSNSで立花容疑者との最後のLINEのやりとりを公開しました。逮捕前日の午後6時56分に浜田氏が「A4サイズの政治活動用ビラを作成しましたのでご確認のほどよろしくお願いします」と送ったメッセージに対し、立花容疑者は同7時44分に「ありがとう!今からみます!」と返信していました。浜田氏は「これだけ任意出頭してきた被疑者を逮捕する必要があるのか?」と福永活也弁護士の言葉を引用して疑問を投げかけました。
立花容疑者は2024年12月の街頭演説で竹内英明元兵庫県議について「警察の取り調べを受けているのは多分間違いない」と発言し、竹内氏が死亡した後の2025年1月にも「明日逮捕される予定だった」などとSNSで虚偽情報を発信した容疑で逮捕されています。兵庫県警はこれらの発言が竹内氏の名誉を傷つけたとして名誉毀損容疑で立件しました。
浜田氏の立花党首擁護論は、党の根本的な性格に基づいています。「うちの党は立花孝志の党」という発言は、N党が立花氏の個人的な政治活動から発展した組織であることを明確に示しています。浜田氏にとって、立花氏なしのN党は存在意義を失うものと捉えられているのです。
党内で割れる党首続投論
しかし、党内の意見は統一されていません。副党首の斉藤健一郎参院議員は立花容疑者の党首続投について「変えた方がいい」と明言し、浜田氏とは対照的な立場を取っています。斉藤氏は立花容疑者の弁護方針について「基本的に争わず、認めるものは認めていく。現時点で(黙秘ではなく)自白を含め、示談を進めていく」と説明し、早期の身柄解放を最優先とする方針を示しました。
斉藤氏は立花容疑者の発信について「常にリスキーな所はあった。名誉毀損での逮捕も社会的にインパクトが大きい」と認める一方で、「NHK党として何も恥ずべきことはしていない。われわれの正義に従い、正しいという主張をしてきた」と弁護しました。
「立花さんがいなければN党はただの小さな政治団体。彼の存在が全てだ」
「逮捕は政治的弾圧だ。任意出頭していたのになぜ身柄を拘束する必要があるのか」
「党首を変えるなんて議論すること自体がおかしい。立花党首以外のN党は考えられない」
「証拠隠滅も逃亡もあり得ない状況での逮捕は異常。政治的意図を感じる」
「立花党首の政治活動を封じ込めようとする動きに屈してはいけない」
斉藤氏は情報戦の正当性を主張
一方の斉藤氏は、立花容疑者の言動について異なる視点を提示しています。元県議に対する立花容疑者の批判について「兵庫県知事選はクーデター、はっきり言って戦いだ。立花党首が一方的に名誉毀損したのではなく、戦いの延長線にある」との見解を示し、政治的な対立の文脈で理解すべきだと主張しました。
さらに斉藤氏は「片方が被害者ポジションを取り、もう片方が社会的制裁を受けるのは良くない」として、「互いが尊重し合って、情報戦を繰り広げる世の中にしたい」と理想を語りました。これは立花容疑者の行為を一方的な攻撃ではなく、政治的な情報戦の一環として位置づけようとする試みです。
政治団体としての今後の課題
立花容疑者の逮捕により、N党は深刻な組織運営上の問題に直面しています。すでに自民党との参院会派は解消され、政治的な影響力は大幅に低下しています。党首の身柄拘束が長期化すれば、12月14日投開票予定の静岡県伊東市長選挙への立花容疑者の出馬も困難になります。
浜田氏と斉藤氏の対立は、単なる人事問題を超えて党の方向性そのものに関わる根本的な分裂を示しています。浜田氏の「立花孝志の党」という認識と、斉藤氏の「組織としてのN党」という認識の違いは、今後の党運営に深刻な影響を与える可能性があります。
浜田氏は今夏の参院選比例で約30万票を集めながら落選しており、独自の支持基盤を持っています。政治団体「日本自由党」も立ち上げており、N党からの離脱や新たな政治活動への転身も選択肢として考えられます。
立花容疑者の今後の処遇次第では、N党の分裂や解散も現実的な可能性として浮上してきます。浜田氏の強固な立花擁護論が党内でどこまで支持を得られるか、そして斉藤氏の現実路線がどれほどの説得力を持つかが、N党の命運を左右することになりそうです。