2025-11-09 コメント投稿する ▼
浜田聡前参院議員が立花孝志容疑者逮捕に疑問・任意出頭重視
浜田氏は任意出頭を繰り返してきた立花容疑者を逮捕する必要性に疑問を示し、党首との最後のやりとりを公開するという異例の対応を見せています。 立花容疑者は同日、故竹内英明元兵庫県議への名誉毀損容疑で兵庫県警に逮捕されており、死者に対する名誉毀損での立件は異例とされています。 」**との問題提起がなされており、浜田氏はこの見解に同調する形で立花容疑者の逮捕に疑問を呈しました。
立花容疑者は同日、故竹内英明元兵庫県議への名誉毀損容疑で兵庫県警に逮捕されており、死者に対する名誉毀損での立件は異例とされています。この逮捕を受けて浜田氏は即座に反応し、党首への支持を示すとともに、捜査手法に対する批判的な見解を表明しました。
福永弁護士の見解を引用
浜田氏は「立花孝志党首の逮捕について」との投稿で、「福永先生のお言葉をお借りします」として、同党から参院選に出馬経験のある福永活也弁護士の投稿を引用しました。
福永弁護士の投稿では「これだけ任意出頭してきた被疑者を逮捕する必要があるのか?」との問題提起がなされており、浜田氏はこの見解に同調する形で立花容疑者の逮捕に疑問を呈しました。
一般的に、逃亡や証拠隠滅の恐れがない場合、被疑者を逮捕せずに任意で捜査を進めることが原則とされています。浜田氏らの主張は、立花容疑者がこれまで任意の出頭要請に応じてきたにもかかわらず、なぜ強制捜査に踏み切る必要があったのかという点を疑問視しているものと見られます。
最後のやりとりを公開
浜田氏はさらに続く投稿で、「私のLINEアカウント、現時点での立花孝志党首の発信は昨日19時台のものが最後」として、立花容疑者との実際のやりとりの画像を公開しました。
公開されたLINEのやりとりでは、浜田氏が11月8日午後6時56分に「A4サイズの政治活動用ビラを作成しましたのでご確認のほどよろしくお願いします」と送信したメッセージに対し、立花容疑者が同日午後7時44分に「ありがとう!今からみます!」と返信していたことが明らかになりました。
この時系列から推測すると、立花容疑者の逮捕は11月9日早朝に行われたとみられ、前日夜の時点では通常通りの政治活動を行っていたことが分かります。浜田氏は「本人がおかれている状況がどうなのか?気になっています」とつづり、党首の現在の状況への心配を示しました。
「立花党首は任意出頭に応じてきたのに、なぜ逮捕なのか理解できない」
「浜田議員が心配するのは分かるけど、虚偽情報流した責任は重い」
「死者への名誉毀損は悪質。逮捕されても当然だと思う」
「NHK党の身内擁護はいい加減にしてほしい。被害者のことを考えて」
「任意出頭していても逃亡の恐れがあると判断されたのでは」
深刻な名誉毀損事件の概要
立花容疑者の逮捕容疑となった名誉毀損事件は、斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題を巡る百条委員会での追及活動中に発生しました。竹内英明元県議は百条委員会の委員として知事疑惑の追及に当たっていましたが、SNSでの激しい誹謗中傷を受け、2024年11月に議員を辞職しました。
立花容疑者は竹内氏の辞職後も、2024年12月の大阪府泉大津市長選の街頭演説で「警察の取り調べを受けているのは多分間違いない」と発言。さらに竹内氏が2025年1月18日に50歳で亡くなった後も、「昨年9月ごろから兵庫県警からの継続的な任意の取り調べを受けていました」「明日逮捕される予定だったそうです」などと虚偽情報をSNSや他の選挙の応援演説で拡散していました。
兵庫県警は異例の対応として、これらの発言を「事実無根」「明白な虚偽」と公式に完全否定していました。それにもかかわらず虚偽情報の拡散が続けられたことが、今回の逮捕につながったとみられています。
遺族の苦痛と法的対応
竹内氏の妻は2025年8月に記者会見を開き、涙ながらに「夫は『黒幕』と名指しされ、人格を否定する言葉の嵐にさらされた。誹謗中傷は止むことなく、絶望の中で命を絶った」と訴えていました。
妻は同年6月に兵庫県警に刑事告訴を行い、「声を上げないと誹謗中傷はやまない。夫の尊厳を守りたい」として法的措置を求めていました。死者に対する名誉毀損は、発信内容が明確に虚偽である場合のみ成立するとされており、今回の立件は極めて異例のケースとなっています。
浜田氏の現在の立場
浜田聡氏(48)は京都府出身の元医師・参議院議員で、2025年夏の参院選比例で約33万票を集めながら落選となった政治家です。東京大学教育学部卒業後、京都大学医学部を卒業し放射線科専門医として活動していましたが、政治の世界に転身しました。
現在は政治団体「日本自由党」も立ち上げて独自の活動を行っており、X(旧ツイッター)では22万人超のフォロワーを持つインフルエンサーとしても知られています。今回の投稿は、立花容疑者への支持を明確に示すとともに、捜査当局の判断に疑問を呈する内容となっています。
法執行への疑問と政治的思惑
浜田氏の投稿は、身内への擁護という側面もありますが、任意捜査から強制捜査への切り替えタイミングに対する法的疑問という観点からも注目されています。一般的に、被疑者が任意の出頭要請に応じている場合、逮捕の必要性については慎重な判断が求められるとされています。
ただし、今回の事件では死者への名誉毀損という特殊性があり、県警が公式に否定した後も虚偽情報の拡散が続けられていたことから、証拠隠滅や再犯の恐れがあると判断された可能性があります。
また、立花容疑者は過去にも懲役2年6か月・執行猶予4年の有罪判決を受けており、執行猶予中の再逮捕となることから、執行猶予取消により実刑判決となる可能性も指摘されています。
浜田氏の今回の投稿は、党首逮捕という緊急事態における党内結束を示すとともに、支持者に対するメッセージとしての意味も持っているとみられます。しかし、虚偽情報拡散による死者への名誉毀損という重大な容疑への対応として、適切な姿勢なのかについては議論が分かれるところです。