「くそタマキン」発言で炎上　都議選候補・すなみ薫氏が玉木雄一郎氏に謝罪、投稿削除

「行き過ぎた発言でした」すなみ薫氏が玉木氏への暴言を謝罪

東京都議会議員選挙（6月22日投開票）に立候補していた「再生の道」所属のすなみ薫氏が、国民民主党の玉木雄一郎代表に対する不適切な投稿を行い、その後自身のXアカウントを通じて謝罪した。発言はSNS上で大きな波紋を呼び、党派を超えて批判が広がった。

すなみ氏は26日までに、「行き過ぎた発言がありましたので、謝罪して当該ポストを削除させて頂きます」と投稿し、「関係各位にはご迷惑をお掛けしました。申し訳ございませんでした」と公に頭を下げた。続く投稿では、玉木氏本人に向けて丁寧な謝罪文を投稿し、「私の軽率な行動が皆様に不快感やご迷惑をおかけしたことは全く弁解の余地がありません」と深く反省する姿勢を示した。

「くそタマキン」発言が問題視　感情的な罵倒に批判の声

問題となったのは、すなみ氏が玉木代表のX投稿に対して反応した一連の発言。
「くそタマキンが、なにいっとんねん！」「こら！玉木！香川出身のすなみですが、調子に乗るな！」といった感情むき出しの罵倒が連投され、特定の政党代表を名指しで侮辱する内容に多くのユーザーが違和感を覚えた。

特に注目されたのは、「お前の高松高校から長男は卒業しているが、山尾以来、調子に乗りすぎだよ！」という文言。これにより一部ユーザーの間では、「家族を絡めた個人攻撃ではないか」「公人として品位を欠く」といった厳しい指摘も出た。

「主義主張以前の問題。公の場に出る人間の言葉じゃない」
「完全に一線を越えてる。これで謝って済むと思ってるのか？」
「玉木氏にどういう思いがあろうと、罵倒していい理由にはならない」
「表現の自由をはき違えてる。SNSを選挙ツールとするなら節度が必要」
「暴言を吐いてからの“削除しました”では遅い。もう信用できない」

候補者の言葉の重み問われる　SNS時代の責任感とは

今回の騒動は、選挙に立候補する人物がSNSで何を発信し、どこまでが許容範囲なのか、という点に再び焦点を当てることになった。特に、相手が国政政党の代表であり、政治的立場を超えて誹謗中傷に近い発言がなされたことで、問題の深刻さが浮き彫りになった。

すなみ氏は最終的に「今後はこのようなことが二度とないよう、SNSの使用について厳しく自制することを誓います」と述べたが、一度拡散された発言は消えず、候補者としての資質にも疑問符がついた形だ。

こうした事例は、候補者個人だけでなく支援団体や所属勢力の信頼にも影響を与えうる。ネット時代において、政治家の発信がどれほど慎重であるべきか、あらためて問われる機会となった。