2025-07-25 コメント投稿する ▼
萩生田光一氏が石破首相に退陣要求 「自民党の矜持と伝統を信じる」と決意表明
参院選惨敗の責任は誰が取るのか 萩生田氏が石破首相に退陣求める
自民党の萩生田光一元政調会長は7月25日、自身のブログを通じて、石破茂首相(自民党総裁)に退陣を求める意向を明らかにした。タイトルは「出処進退」。参議院選挙での歴史的敗北を受け、「驚く事に、石破総理は開票の途中で続投を宣言した」と疑問を呈し、自民党の「矜持と伝統」に照らしても出処進退の決断が求められると記した。
この投稿は、石破政権への明確な不信と、党内再建に向けた行動の第一歩と受け止められている。自民党は7月28日に両院議員懇談会を開催する予定で、そこで執行部の対応に不満が続出すれば、正式な議決権を持つ両院議員総会の開催が求められる流れとなる。
萩生田氏は、「必要な署名集めも並行して進んでいる」と明かし、党内での首相退陣を求める動きが水面下で活発化していることを示唆した。
「自民党の伝統を信じる」旧安倍派が結束強める兆し
萩生田氏は、日米の関税交渉や8月のTICAD(アフリカ開発会議)、終戦記念日など外交・内政両面の政治日程に配慮しつつも、「言えないこともあるだろうが、今は矛盾に耐える時期ではない」と指摘。事態の先送りを批判した。
さらに、派閥パーティー収入不記載問題にも触れ、「今日の衰退は総理一人の責任ではない」と一定の配慮を見せつつも、「政治家の出処進退は自分で決めるべきもの。私たちが先輩から受け継いだ自民党の矜持と伝統は、総理も共有していると信じる」と強調した。
このように、首相個人を激しく攻撃するのではなく、党の在り方と価値観に照らして決断を促す形をとったが、その語調には明確な「退陣要求」がにじんでいる。
また、7月23日には赤坂の中華料理店にて、萩生田氏、松野博一前官房長官、西村康稔元経済産業相、世耕弘成前参院幹事長ら旧安倍派の有力4氏が集まり、今後の政局について意見交換したことも判明。党内再編の動きがいよいよ表面化してきた。
党内に広がる「ポスト石破」模索の動き
参院選の結果を受けて、すでに党内では「ポスト石破」論が加速している。総理続投の姿勢を貫く石破氏に対し、選挙戦略の失敗や地方組織の弱体化、国民との距離感を指摘する声が強まっている。
これまで石破氏は、「地方に根ざした自民党改革」を掲げてきたが、都市部でも農村部でも議席を大きく落とした今回の選挙結果は、その政治手法への信任が揺らいでいることを示している。
ネット上でも、有権者から厳しい意見が相次いでいる。
「ここまで負けても辞めないって、逆にすごい」
「自民党は出処進退を大切にしてきたはずじゃないのか」
「石破さんは好きだけど、今回は結果が全て」
「敗北の責任を誰も取らない政党に未来はない」
「旧安倍派の結束に期待する」
国民・市民・有権者の間では、「説明責任」や「リーダーの責任感」に対する評価が厳しくなっている。
自民党の「矜持」とは何か 真価が問われる局面に
萩生田氏の主張は、単なる政局的な圧力ではなく、自民党の「あるべき姿」に立ち返るための一石でもある。党内では、「石破おろし」が表面化することで混乱も予想されるが、むしろ党の再建には避けて通れない過程だという声もある。
今回の選挙結果と政権運営のあり方が問われる中で、石破首相がどのような判断を下すかが注目される。求められるのは、党の信頼回復に向けた「自己犠牲」と「潔さ」なのかもしれない。