2025-06-20 コメント: 1件 ▼
萩生田光一氏が不信任案見送りに言及「本気で政権狙うなら出すべきだった」
不信任案の見送りに言及 萩生田氏が野田代表の判断を「良識的」と評価
自民党の萩生田光一元政調会長は6月20日夜、インターネット番組に出演し、立憲民主党が石破茂内閣に対する内閣不信任決議案の提出を見送ったことについて、「本気で政権を取る覚悟があるなら出すべきだった」と述べた。
番組内で萩生田氏は、「与党の立場から野党の判断を一方的に批判するのは適切ではない」と前置きしつつも、「政権を奪取したいという本気度があるなら、あのタイミングでこそ勝負に出るべきだったのでは」と語り、野党の“覚悟の欠如”をにじませた。
立憲民主党の野田佳彦代表は不信任案の提出を見送った理由として、「中東情勢の緊迫化」などを挙げ、「政治的空白をつくるべきではない」と説明している。これに対して萩生田氏は「極めて良識的な判断」と一定の理解を示した。
「出してたらどうせ“無責任だ”って言ってたくせに」
「政治空白を避けるために見送ったのに、それすら批判するのか…」
「解散やりたかったのでは」石破首相の本音に言及
番組では、仮に不信任案が提出されていた場合、石破茂首相が衆議院の解散・総選挙に踏み切った可能性についても質問が及んだ。萩生田氏はこれに対し、「首相は、提出されれば解散すると周囲に伝えていたので、たぶん本気でやりたかったんだと思う」と語った。
つまり、今回の不信任案見送りによって、解散総選挙は回避されたが、政権側は「攻め込んできたら応じる用意があった」という姿勢だったことを示唆した形だ。
「政権が解散したかったのに、野党が止めたってなんか変な構図だな」
「本気で勝てると思ってるなら、なぜ解散してないのか。与党も野党も腰が引けてる」
不信任案見送りは“政治的成熟”か“腰抜け”か
今回の不信任案をめぐる判断には、政界内外で賛否が分かれる。「今、解散に突き進めば外交・安全保障に悪影響が出る」という野田代表の判断に対しては、冷静な対応との評価もある一方、「野党第一党として勝負に出るべきだった」との声もある。
政権交代を本気で狙うのであれば、政治日程の“空気”に押されてばかりでは、有権者に明確な選択肢を示すことはできないという見方も根強い。今回のような決断を“政治的成熟”と見るか、“戦う気のない姿勢”と見るかは、支持者によって大きく分かれる。
「政権取る気ないなら、野党名乗るなよ」
「いつも“国民生活第一”とか言うけど、現実には与党の顔色うかがってるだけ」
“解散圧力”と駆け引きの余地 野党の立ち位置問われる
今回の事案は、ただの「不信任案の有無」ではなく、与野党の駆け引き、さらには野党がどこまで政権を狙う“リアリティ”を持っているかが問われた場面でもある。
石破政権に対しては、外交・経済・防衛の各分野で一定の評価がある一方で、物価高対策や税負担の見直し、政治とカネの問題における具体策が依然として求められている。そうした課題に対して、野党がどこまで対案を持ち、政権担当能力を示せるかが今後の焦点となる。
野党の責任は「反対」することではなく、「代替案」を明確に提示することだ。今回の見送り判断が、将来のより大きな戦略の布石であるのか、それとも単なる消極姿勢だったのかは、次の国政選挙で問われることになるだろう。