2025-10-15 コメント投稿する ▼
萩生田光一氏が宮沢洋一税調会長交代を評価 ラスボス退場で自民党は変わるか
自民党の萩生田光一幹事長代行が2025年10月15日、インターネット番組のインタビューで、高市早苗総裁による税調会長人事について「党が変わる第一歩だと思う」と評価しました。 萩生田氏はまた、高市政権が誕生した場合の早期の衆院解散・総選挙には慎重姿勢を示しました。 いい人事だと思う」と評価しました。 党が変わる第一歩だと思う」と強調しました。
税調会長交代で積極財政へ転換
萩生田氏は宮沢氏について、税の公平公正や安定的な制度に関する知見を持っており、それなりの役割を果たしてくれたと一定の評価をしました。しかし「総裁として政策のフェーズが変わる。積極財政を、仮に国債を発行してもやることはやる、という覚悟を持っているなら、宮沢さんとは価値観が合わなかった」と説明し、政策転換の必要性を強調しました。
「やっとラスボスが退場。これで減税に期待できる」
「宮沢氏は財務省寄りすぎた。変化が必要だ」
「積極財政は賛成だけど、財政規律はどうするの」
「バラマキで国の借金が増えるのが心配」
「減税よりも給付金の方が効果的じゃないか」
宮沢氏は大蔵省(現財務省)出身で、税制に関する豊富な知識と経験から税のスペシャリストとして党内外で存在感を発揮してきました。2025年10月時点で計約8年間にわたり税調会長を務め、財政規律を重視する姿勢で知られていました。所得税が発生する「年収の壁」の引き上げやガソリン税の暫定税率廃止を巡る与野党協議では、野党側に財源案を示すよう迫る姿勢を貫き、減税派と対立してきました。
小野寺氏は「バランスのいい人」
小野寺氏については「バランスのいい人なので、緊縮財政が大事だというときにはきっとそちらに振れるし、積極財政も必要だとなれば判断できる。いい人事だと思う」と評価しました。小野寺氏は「インナー」と呼ばれる税調幹部以外からの抜擢で、異例の人事となりました。萩生田氏は「新しい視点での人事だ。党が変わる第一歩だと思う」と強調しました。
税調会長は自民党において税制改正の方向性を取りまとめる重要なポストです。通常は税調幹部である「インナー」から選ばれるのが慣例ですが、今回は旧岸田派の小野寺氏が抜擢されました。小野寺氏は2024年秋から政調会長を務め、少数与党の政治状況下で野党各党と政調会長会談を重ねてきた実績があります。高市氏は国民民主党などとの連立拡大を目指しており、小野寺氏の交渉力に期待したとみられます。
萩生田氏はガソリン・軽油減税や「年収の壁」引き上げに向けた作業を進める考えを示しました。高市氏が掲げる減税政策の実現に向け、小野寺氏がどのように調整役を果たすかが注目されます。
衆院解散は「結果を出してから」
萩生田氏は高市氏が首相に就任した場合の衆院解散・総選挙について、しっかり結果を出してから解散すべきだと慎重姿勢を示しました。「昨年、石破茂総裁が誕生して、ただちに解散しないと言ったのに解散して国民の不信を買った。できるだけ腰を据えて仕事をして結果を出す」と語り、拙速な解散を戒めました。
一方で、公明党が連立政権からの離脱を決めたことを受け、これから年末の補正予算や新年度の予算成立に向けてどの政党と協力体制を組めるのかをやらなければならないと説明しました。「新しいパートナーとどういう方向性でこの国を動かしていくのかということを国民に示す意味では、どこかで国民の信を得ることが、強い政府になると思う」と述べ、政治状況の変化に応じた柔軟な対応の必要性を示唆しました。
公明離脱で政局は混迷
公明党の斉藤鉄夫代表は2025年10月10日、自民党との連立政権から離脱する方針を高市氏に伝えました。1999年から野党時代をはさんで26年間続いた自公連立は解消されることになり、高市氏は就任早々、新たな協力相手を探す必要性に迫られています。
公明党は企業・団体献金の規制強化について折り合えず、連立離脱を決断しました。自民党は衆院で196議席しかなく、過半数には37議席不足しています。高市氏は国民民主党などとの連立拡大を模索していますが、野党が統一候補を擁立すれば首相指名選挙の行方は不透明です。
萩生田氏は裏金問題で5年間に2728万円の不記載が判明した経緯がありながら、高市氏によって幹事長代行に起用されました。裏金議員を要職に起用したことは国民の反発を招いており、このドロ船政権に何かを期待すること自体が間違っているという声も広がっています。