2025-07-09 コメント投稿する ▼
杉田水脈氏が川口で選挙妨害の被害届提出 女性候補への脅迫・暴行が相次ぎ民主主義に危機感
杉田水脈氏が川口で選挙妨害の被害届 女性候補への暴力・脅迫相次ぎ「民主主義の危機」との声も
参議院選挙の真っただ中、比例代表に立候補している自民党の杉田水脈氏(58)が、街頭演説中に怒声を浴び、体を押されるなどの暴行を受けたとして、埼玉県警川口署に被害届を提出していたことが9日に明らかになった。
事件が起きたのは今月4日午後7時ごろ、埼玉県川口市のJR川口駅東口。杉田氏は外国人政策や物価高への対策を訴えていたが、複数の男性に至近距離から怒鳴られ、威圧され、演説を一時中断。うち1人から体を押されるなどの暴行を受けたという。現場では1名が現行犯逮捕されており、杉田氏の陣営は8日付で選挙の自由妨害と暴行罪の疑いで被害届を提出した。
現場には「選挙を差別に利用するな」などと書かれたプラカードも掲げられていた。
「新人だったら心が折れる」杉田氏が被害届に込めた決意
杉田氏は取材に対し、「今回のようなことがあると、新人候補など気が動転してしまう。これは個人への攻撃にとどまらず、民主主義そのものへの挑戦。選挙妨害がエスカレートする前に止めなければならない」と強調。立場の違いを超えて、表現の自由と安全な選挙運動の保障を訴えた。
「異論を怒鳴り声で潰すのは民主主義じゃない」
「主張が気に入らないなら投票で示すべきだ」
「暴力や威圧で選挙を妨害するのは絶対に許されない」
「これは杉田さんの問題じゃない。日本全体の問題」
「“多様性”の名の下に言論封殺が起きてるとしたら本末転倒」
女性候補への脅迫や追尾も続出 選挙活動に暗雲
今回の選挙では、杉田氏以外の女性候補にも“危険な妨害”が相次いでいる。東京選挙区の国民民主党・牛田茉友氏(40)は7日、街頭演説後に車両を長時間追尾されるなどの行為を受けたとして、活動日程の事前公表を停止すると発表。心理的圧力から自由な選挙運動が困難になっている現状を露呈した。
また、同区の参政党・さや氏(43)の後援会事務局には、8日、本人の殺害と事務所の爆破を予告するメールが届いていたことも明らかになった。警察が脅迫容疑などで捜査を進めている。
こうした状況に対し、選管や警察の対応が「後手に回っている」との批判もある。女性候補への組織的・執拗な妨害が常態化すれば、候補者の多様性が損なわれ、民主主義の根幹が揺らぐ恐れがある。
“対話より暴力”を許さない社会へ 問われる有権者の民度
表現の自由は、意見の違いを「暴力」や「怒号」で封じる自由ではない。とくに選挙期間中は、候補者が自由に意見を伝え、有権者がそれを判断する機会を確保することが民主主義の基本だ。
杉田氏は、外国人政策や家庭・教育分野で物議を醸す発言も多く、支持・反対がはっきり分かれる存在ではある。しかし、主張の是非にかかわらず、選挙妨害や脅迫を容認すべきではないという点では、立場を超えた一致が必要だ。
今回の一連の事件を通じて、「誰かの自由な発言を暴力で封じる風潮」が、言論空間そのものを狭めている現実に目を向けなければならない。