2025-08-28 コメント: 1件 ▼
杉田水脈氏「解散が怖い自民も立憲も同じ」 解散権乱用を批判
杉田水脈氏「解散が怖い自民も立憲も同じ」
自民党(自由民主党)の杉田水脈衆院議員は28日、自身のSNSで「解散が怖くて総裁選を前倒しできない自民党は、解散が怖くて不信任案を出せない立憲民主党と同じ」と投稿し、与野党双方の姿勢を批判した。さらに「そもそも解散権を自党の議員を脅すために使うのはどうかと思いますが」と述べ、政局の道具としての解散権行使に疑問を投げかけた。
杉田氏の発言は、党内で浮上する総裁選の前倒し論や、立憲民主党(立憲)が石破内閣への不信任案提出に踏み切れない状況を並列させる形での批判となっている。解散権が政治的駆け引きに利用される現状に対し、政党の覚悟不足を指摘する内容だ。
「与野党とも腰が引けているのは事実」
「解散権をちらつかせる政治手法は国民を軽視している」
「自民も立憲も自分たちの保身ばかりだ」
「総裁選も不信任案も、結局は解散が怖いから動けない」
「解散権は首相の専権だが乱用すべきではない」
総裁選前倒し論と解散権の影
自民党内では石破茂首相のもとで支持率の揺れが続くなか、総裁選の前倒しを求める意見が一部で出ている。しかし、前倒し論は解散リスクを回避したい議員心理と絡み、具体化には至っていない。杉田氏はこうした状況を「解散が怖い」と喝破し、党内の不決断を皮肉った。
一方、立憲民主党は支持拡大に苦しむ中で不信任案提出をためらっており、同じく「解散回避」を優先しているとの見方がある。杉田氏は与野党双方を同列に論じ、国民から見れば違いが見えないと指摘した格好だ。
解散権行使の在り方を問う
首相の専権事項とされる解散権は、戦後政治において政局運営の切り札とされてきた。しかし実際には「党内掌握」や「野党牽制」の道具として使われる例が目立つ。杉田氏はこの慣例に異議を唱え、解散権を「議員を脅すために使うのは不適切」と批判。解散権の運用に透明性と正当性を求める姿勢を示した。
国民の不信感と政治改革の課題
国民世論は減税や政治資金の透明化を強く求めているが、与野党ともに「解散回避」を最優先する姿勢は、政党本来の使命から乖離しているとの不満が根強い。自民党執行部が「減税のための増税」といった矛盾を抱え、立憲も対案を示せないまま不信任案提出に踏み切れない状況は、政治不信を一層深めかねない。
企業・団体献金への依存や政局優先の姿勢を改め、国民生活に直結する減税など具体策を提示することこそが、両党に課せられた責務といえる。
解散権乱用批判と政治への信頼回復
杉田氏の発言は、単なる与党議員の苦言にとどまらず、国民が抱く「政治不信」の代弁とも映る。解散権を巡る駆け引きに終始するのではなく、減税や憲法改正を含む実質的な政策論争に立ち返ることが求められている。国民の信頼を回復できるかどうかは、与野党双方の覚悟次第だ。