2025-07-05 コメント投稿する ▼
「共産と本気で組んだら勝てた」立民・藤原議員が和歌山で野党共闘を熱弁
共闘のリアルを語る立民・藤原議員
「勝てないと言われた選挙で、共産党と組んだら勝てたんです」。
和歌山県橋本市で7月5日に行われた日本共産党・前ひさし候補(参院和歌山選挙区)の演説会で、立憲民主党の藤原規眞(ふじわら・のりまさ)衆院議員が登壇し、聴衆を前に熱弁を振るった。中心となったのは、自身が愛知10区で経験した「本気の共闘」がもたらした現実的な勝利と、それを今、和歌山でも実現させるべきだという強い訴えだ。
藤原氏は、「立民と共産が手を組めば票が逃げる」「共産党と組むと不利になる」といった“空気”が根強く残る中、実際に共産党との協力で選挙戦を勝ち抜いた自身の経験を踏まえて、「もうそんな時代じゃない」と訴えた。
「現場を見た人の言葉って重い」
「あの藤原さんが共産と組んだ?意外だけど信じられる」
「共闘ってイメージじゃなくて、実績があるってすごい」
「この人、本気で野党共闘やる気だ」
「ちゃんと借りを返すって、当たり前だけど大事なこと」
和歌山でも同じ構図が成り立つと語る藤原氏は、「前ひさしさんは和歌山で唯一の立憲野党候補。リベラル票はすべて彼に託してほしい」と呼びかけた。
「選挙の借りは選挙で返す」リベラルの筋を通す
藤原氏の発言でとりわけ印象的だったのは、「選挙の借りは選挙で返す」という言葉だ。これは、立民候補が共産党の支援で勝利した経験に対する誠実な姿勢を意味し、共産党支持者からも大きな拍手が送られた。
政治の世界では、「選挙が終われば手のひら返し」という場面も少なくないが、藤原氏はその逆を行く。共産党への感謝と敬意をもって演説に臨むその姿勢に、会場では明確な共感と熱気が生まれていた。
「野党同士でこんなに信頼し合ってるの初めて見た」
「選挙の借りって言える人、そういない」
「こういう筋の通し方が一番信頼できる」
「立民と共産の共闘に、もう一度希望を感じた」
「選挙のことだけじゃない。信念が見える演説だった」
共産・前候補との「本気の共闘」が意味するもの
演説会には、共産党の穀田恵二前衆院議員も登壇し、「共産党は世論を動かす政党。36年にわたり消費税反対を貫いてきた」と紹介。財源は大企業や富裕層への課税でまかなえると説明し、「日本共産党を伸ばして、自公政権を少数に追い込もう」と力強く語った。
前ひさし候補自身は、「私は選挙区7人のうち唯一の立憲野党候補。生活を守る政治をつくるため、リベラル勢力を一つにまとめる」と語り、現実的な共闘の必要性を改めて訴えた。
変化を起こすために──和歌山からのメッセージ
全国的には与党優位が続く中、地方からの「共闘の再起動」が注目されている。和歌山のように保守色が強い地域でこそ、野党が票を分散させず力を合わせることの意味は大きい。藤原議員のように「共産党と組んでも勝てる」と語る現役国会議員の存在は、迷う有権者にとってひとつの判断材料となるだろう。
いま、橋本市での小さな演説会が、全国のリベラル再結集の端緒になるかもしれない。藤原規眞氏の声は、そのきっかけとして十分な力を持っていた。