「笑顔になれる社会」は実現するのか? しもの六太氏の“支援実績”と公明党の選挙戦略を検証

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「笑顔になれる社会」は実現するのか? しもの六太氏の“支援実績”と公明党の選挙戦略を検証

“生きづらさ”に寄り添う訴え


公明党のしもの六太参院議員(福岡選挙区予定候補)は28日、福岡市内で街頭演説を行い、「悩みや生きづらさを抱える人を守り抜く」と訴えた。特に、子育て家庭や障がい者、ひきこもり当事者など、社会的弱者への支援を前面に打ち出し、「笑顔になれる社会を築く」と決意を表明している。

演説では、全国各地を回って寄せられた子育て世帯の声を国会へ届けたことや、産後ケアや障がい者支援の充実に貢献したことを“実績”としてアピールした。

また、約146万人と推計される「ひきこもり当事者」にも光を当て、政府への支援拡充を働きかけた取り組みを紹介。しもの氏は一貫して「誰一人取り残さない社会の実現」を掲げており、共感を呼ぶ発言も多い。

「ひきこもりの人への支援って、意外と語る政治家いないから貴重」
「産後ケアをちゃんと制度にしたのは本当に助かった」
「口先じゃなくて、動いた実績があるのは評価できる」
「弱い人に寄り添う政治って、やっぱり必要だと思う」
「共感はするけど、選挙前だけの話じゃないよね?」


“支援”の質と本気度が問われる


とはいえ、「笑顔になれる社会」という耳障りの良いスローガンが、選挙向けのアピールに終わらないかどうかは慎重に見極める必要がある。

ひきこもり支援にしても、全国で実効性のあるプログラムが整備されているとは言いがたく、自治体間の格差や人的リソース不足が大きな課題だ。しもの氏が訴える“前進”が、どれだけ具体的な制度化に結びついているのかを検証する必要がある。

また、産後ケアについても支援が必要なのは確かだが、保育士不足や財源問題、サービス利用の地域格差が依然として課題となっている。「実績」だけで語るには、現場の声との乖離も見逃せない。

“共感”は集めるが、政策の厚みは?


しもの氏の演説は、感情に訴える力が強く、共感を得やすい内容となっているが、具体的な施策の中身や制度設計には言及が少ない。

特に、福岡選挙区という人口も産業も多様な地域を代表する立場として、教育費負担の軽減、住居支援、労働環境改善など、生活基盤にかかわる政策への踏み込みが薄い印象も拭えない。

社会的な“やさしさ”を前面に出すだけでなく、それを持続可能に支える財源論や税制、行政改革への姿勢も、候補者としての責任の一部だ。

「やさしい言葉は嬉しいけど、現実は厳しい」
「財源はどうするの?って聞きたい」
「支援支援っていうけど、減税の話はしないの?」
「制度があっても使えなきゃ意味ないよ」
「共感はしてるけど、選挙後もちゃんと見てるよ」


笑顔の裏にある課題にどう向き合うか


公明党全体として「給付と支援」を柱にした政策を強調する傾向にあるが、これは選挙前の一時的な措置に終わる可能性が高い。しもの氏の主張もまた、制度の“整備”にとどまっており、恒久的な支援体制の構築や抜本的な税制改革には触れられていない。

例えば、インボイス制度がもたらす小規模事業者への負担、あるいは消費税による逆進性の問題など、“生きづらさ”の構造的要因へのアプローチが欠けている限り、本当の意味で「笑顔になれる社会」は実現できないだろう。

共感型政治から実効型政治へ


しもの六太氏の演説には、現場の声に寄り添おうとする誠実さが感じられる一方で、選挙戦を意識した“共感重視”に偏りすぎている感も否めない。

これからの政治に必要なのは、感情的な共鳴だけではなく、継続的かつ実効的な仕組みづくりである。「守り抜く」という言葉が単なる決意表明ではなく、制度として形になり、誰もが等しくその恩恵に預かれる社会へ――そこまで踏み込めるかどうかが、しもの氏の本当の政治家としての評価に繋がるだろう。

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2025-06-30 15:16:05(うみ)

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