2026-01-06 コメント投稿する ▼
和歌山・南紀白浜空港に韓国から4度目のチャーター便、2月に3往復で320人来県予定、知事が定期便化に意欲
和歌山県は2026年1月6日、南紀白浜空港で2026年2月に大韓航空のチャーター便が計3往復運航すると発表しました。韓国の仁川国際空港から計約320人が来県する予定で、2021年の国際線ターミナル開設後では6度目の国際チャーター便運航、韓国便は4度目となります。宮崎泉知事は定期便化を働きかけており、誘致活動を続けていきたいとの考えを示しました。
2月に3往復のチャーター便が運航
チャーター便は2026年2月14日、17日、20日にボーイング737-8型機を使用して運航します。同機は158人乗りで、韓国の旅行会社が企画した県内3泊4日のツアーとして運航されます。乗客は和歌山城や白浜、那智の滝などを訪問する予定です。
南紀白浜空港は和歌山県唯一の空港で、本州最南端の空港でもあります。空港所在地の白浜町は南紀白浜温泉やアドベンチャーワールドなど観光資源に恵まれており、世界遺産の熊野古道へのアクセス拠点としても機能しています。現在の定期便は羽田空港との間を結ぶ便が1日3往復運航しているのみです。
「定期便化が実現すれば和歌山観光はもっと発展する」
「国際線ターミナルを16億円かけて作ったのだから活用しないと」
「韓国からの観光客が増えるのは地域経済にプラス」
「定期便化は簡単ではないだろうが期待したい」
「羽田便だけでは空港の可能性が十分に活かせていない」
国際線ターミナルの活用が課題
和歌山県は2021年11月、南紀白浜空港にCIQ施設を備えた国際線ターミナルを約16億円かけて建設しました。鉄骨造2階建てで延床面積は約3800平方メートル、1階にCIQや保安検査場、搭乗待合室を配置し、2階にはダイニングや商業スペースを設ける計画でした。
しかし建設当初から新型コロナウイルス感染症の影響を受け、国際線の運航が大幅に制限されました。2023年7月になってようやく5年半ぶりにベトナムからのチャーター便が運航され、本格的な運用が開始されました。その後、2024年2月と5月、2025年1月から2月にかけて韓国から、2025年5月には台湾とのチャーター便が運航されています。
国際線ターミナルは総事業費16億円を投じた大型施設ですが、チャーター便の運航は年間数便程度にとどまっており、施設規模に見合った利用状況には至っていません。県は国際チャーター便や国際定期便の誘致を目指していますが、定期便の実現には至っていないのが現状です。
民営化と定期便化への取り組み
南紀白浜空港は2019年度から公共施設等運営権制度を導入し、経営共創基盤を代表とするグループが運営する株式会社南紀白浜エアポートが空港運営を担っています。コンセッション方式による民営化で、民間の経営手法を活用した空港活性化が期待されています。
宮崎知事は大韓航空に対して定期便化を働きかけており、誘致活動を続けていきたいとの考えを示しました。定期便が実現すれば国際線ターミナルの稼働率が上がり、施設の本格的な活用につながります。また、韓国からの観光客が安定的に訪れることで、白浜をはじめとする紀南地域の観光産業の活性化も期待できます。
ただし定期便化には航空需要の安定的な確保が不可欠で、採算性の見通しが立たなければ航空会社も定期便の開設に踏み切ることは難しい状況です。県は今回のチャーター便の運航実績を積み重ねることで、将来的な定期便化につなげたい考えです。