2025-10-14 コメント投稿する ▼
万博和歌山ゾーン来場47万人 目標の1.5倍超え大成功と宮崎知事が評価
2025年10月13日に閉幕した大阪・関西万博で、和歌山県が関西パビリオン内に出展した和歌山ゾーンが大きな成功を収めました。 和歌山県の宮崎泉知事は10月14日の定例記者会見で、来場者数が当初の目標30万人を大きく上回る約47万人に達したと発表しました。 和歌山ゾーンは2025年4月13日の万博開幕日からスタートしました。
和歌山ゾーンでは「和歌山百景~霊性の大地~」をテーマに、紀伊山地の巨木を思わせる高さ4メートルの映像タワー「トーテム」を8本設置しました。このトーテムでは約25分の映像が流れ、和歌山の自然、神話、歴史を表現しました。さらに和洋菓子やステージなどのコンテンツを通じて「上質な和歌山」を発信し、多くの来場者の心をつかみました。
「和歌山の魅力が詰まってて感動した」
「映像タワーがすごい迫力で圧倒された」
「スイーツが美味しくて和歌山に行きたくなった」
「こんなに素晴らしい県だと知らなかった」
「子どもも楽しめる展示で良かった」
来場者数が目標を大幅に上回る
和歌山ゾーンは2025年4月13日の万博開幕日からスタートしました。来場者数は順調に伸び、6月には15万人、8月には30万人の目標を達成しました。さらに10月3日には和歌山の魅力発信のために「和歌山DAY」というイベントを開催し、この日だけで約1万8000人が訪れました。最終的な来場者数は約47万人となり、当初の目標30万人を5割以上も上回る結果となりました。
宮崎知事は会見で「万博参加の経験やつながりは、県発展への大きな財産になる。観光や教育、産業で持続可能な和歌山を目指したい」と成果を強調しました。さらに「約4万人の子供が来場し、学びを得る機会にもなった」と評価し、教育面での効果にも言及しました。
経済効果と国際交流の広がり
和歌山ゾーンの事業費は約17億円でした。会場で提供した和洋菓子では3800万円、梅酒では700万円の売り上げがありました。直接的な収益だけでなく、これまで交流がなかったポルトガルが梅酒について関心を示すなど、新たな国際交流の機会も生まれました。和歌山県は今後、県内観光への効果などについても検証する方針です。
前知事の思いを引き継ぐ
宮崎知事は「岸本周平前知事が掲げた『県民総参加の万博にしたい』との思いを引き継いで取り組んだ」と述べました。岸本前知事は2025年4月15日に敗血症性ショックで急逝しました。その後、2025年6月1日に行われた和歌山県知事選挙で、当時副知事だった宮崎氏が初当選し、岸本前知事の県政を継承しました。
宮崎知事は「たくさんの方に来場していただき、いい反応があった。来場者が和歌山ゾーンで体験した和歌山の良さ、古くからある精神文化、美しい景観から生み出される食文化やモノづくりを実際に体験してほしい」と述べ、万博での魅力発信をきっかけにした観光客の増加に期待感を示しました。
万博のレガシーを次世代へ
和歌山ゾーンで使われたトーテムは、2026年2月から和歌山県立近代美術館で開かれる展示会「万博のレガシー」で公開される予定です。この展示会では万博と美術の関係について考える内容となっており、和歌山県の出展品を通じて万博の遺産を次世代に伝える取り組みが行われます。
和歌山県にとって大阪・関西万博への参加は、県の魅力を国内外に発信する絶好の機会となりました。目標を大きく上回る来場者数は、和歌山の持つポテンシャルの高さを証明するものです。今後は万博での成功を観光振興や産業発展につなげることが期待されています。