「再生の道」新代表に京大院生・奥村光貴氏　党の意思決定をAIに委ねる方針表明

地域政党「再生の道」新代表に京大院生・奥村光貴氏　AIによる意思決定を表明

地域政党「再生の道」は16日、東京都内で記者会見を開き、新代表に京都大学大学院生の奥村光貴氏（25）が就任したと発表した。前代表の石丸伸二氏（43、前広島県安芸高田市長）は同日付で退任し、若き新リーダーへの世代交代が行われた。

奥村氏はこの日の会見で「党の意思決定を人工知能（AI）に委ねる」と表明し、「AIによって政治参加が促されるのか、実験していきたい」と語った。国内外でも前例の少ないAI活用を掲げた政治実験は、注目と議論を呼んでいる。

「AIに任せるなんて危険ではないか」
「人間がやるから政治に責任が伴うのに」
「逆にしがらみのない判断ができるなら面白い」
「若さと実験精神には期待する」
「AIに頼るのは不安、でも既存政治に不満があるのも事実」

ネットや市民からは賛否両論の声が相次ぎ、関心の高さが浮き彫りとなった。

25歳の新代表誕生と世代交代

奥村氏は今年6月の東京都議会議員選挙に立候補したが落選。その後も党活動を続け、代表選挙には5人が立候補し、都議選や参院選の候補者だった41人による投票で選出された。25歳の大学院生が地域政党の代表に就くのは異例であり、若手リーダーの誕生として注目される。

前代表の石丸氏は、地方自治の現場から全国政党に挑む姿勢で支持を集めたが、今回の代表交代は党の新たな実験的アプローチを示すものとなった。

AI活用と政治参加の可能性

奥村氏が掲げる「党の意思決定をAIに委ねる」という方針は、日本の政党政治において画期的な試みだ。AIが膨大なデータを分析し、政策決定の参考とすることで、従来の利害調整や政治的しがらみに縛られない判断が可能になるとの期待もある。

一方で、責任の所在や透明性の確保といった課題も多い。AIが導き出す結論をそのまま受け入れるのか、人間が最終判断を下すのかといった点は今後の焦点となる。

新しい政治実験としての注目度

「再生の道」は地域政党でありながら、これまで国政選挙にも候補者を擁立してきた。今回の代表交代は、党の存在感を再び高める狙いもある。若さと新技術を武器に、既存政党とは一線を画したアプローチを取ることで、政治に関心を持たない層の支持を掘り起こせるかが問われる。

AIを政治の中枢に据えるという実験は、国際的にも大きな話題を呼ぶ可能性がある。だが、政治に必要なのは数値や計算だけではなく、価値観や文化に根ざした判断であることも事実だ。新代表の奥村氏がどのようにAIと人間の政治判断を融合させるのか、今後の展開が注目される。

AIによる政党運営と日本政治の未来

今回の代表交代で「再生の道」は一気に実験的な政党へと舵を切った。25歳の大学院生がAIと共に政治を動かす試みは、国民の政治参加や政党の在り方を問い直す契機となる。

AIを意思決定に導入することが民主主義を補強するのか、それとも責任の所在を曖昧にするのか――。奥村氏の挑戦は、日本政治の未来を占う試金石となりそうだ。