2025-08-04 コメント投稿する ▼
中国で再び日本人襲撃 林官房長官が抗議も、自民党は修学旅行推進に市民が不安の声
また日本人が襲われた――中国で繰り返される邦人被害に「修学旅行推進」の矛盾
蘇州市で日本人親子が襲撃 容疑者は現場で拘束
2025年7月31日、中国・江蘇省蘇州市の地下鉄駅で、日本人の母親と子どもが中国人の男に襲撃される事件が発生した。母親は石のような凶器で頭部を殴打されて負傷し、子どもは間一髪で無事だった。中国当局は直後に容疑者の身柄を確保している。
命に別条はなかったとはいえ、公共交通機関の中で無差別的に日本人が狙われたという事実は重い。現場が地下鉄駅構内だったこともあり、監視カメラが多数ある中での犯行は、抑止力が機能していなかったことを示している。
外務省のデータによれば、ここ数年で中国における日本人襲撃事件は数件確認されており、特に都市部では反日感情を背景とした突発的な暴力事件が問題となっている。
「もう何度目?中国で日本人が襲われたって話」
「安全が保障されない国に、政府は何も言えないの?」
「在中日本人のこと、真剣に考えてるのか疑問」
「海外旅行の注意情報出すだけじゃ足りないでしょ」
「母親と子どもって…本当にゾッとする」
林官房長官「再発防止と邦人保護を中国に強く申し入れ」
事件翌日の記者会見で、林芳正官房長官は以下のように述べた。
「政府としては事件後、直ちに中国政府に対し容疑者の確保等を求めたところでありますが、引き続き容疑者の厳正な処罰、類似事件の再発防止、邦人の安全確保を強く申し入れていきます」
林氏は「中国当局と連携のうえ、在留邦人の安全確保に全力を尽くす」とも強調し、外交ルートを通じた再発防止策を講じる意向を示した。
だが、こうした「申し入れ」や「抗議」が過去にどれだけ繰り返されても、実効性を伴わないまま同様の事件が起きているのが現実である。
自民党は中国への修学旅行を推進 「子どもに行かせて大丈夫なのか」と疑問の声
こうした状況にもかかわらず、自民党が主導する「国際理解教育推進プロジェクト」では、中国を訪問先とした修学旅行を後押しする動きが加速している。
一部の地方自治体ではすでに、教育委員会主導で中国との青少年交流事業が検討されており、来年度以降、数百人規模の高校生を派遣する計画もあるとされる。
しかし、今回のような日本人が無差別に襲撃される事件が繰り返されている現状において、修学旅行を含む青少年の渡航促進策には、多くの市民から「本当に安全なのか」「政治的配慮で子どもをリスクに晒すのか」といった批判が相次いでいる。
「この状況で“修学旅行に行かせましょう”って、冗談でしょ?」
「大人でも怖いのに、高校生を送り込むの?信じられない」
「外交配慮のために子どもを使うのはやめてほしい」
「襲われてからじゃ遅い。政府は学ばないのか」
「修学旅行という名の“国策パフォーマンス”は危険すぎる」
政府の「外交配慮」と「邦人保護」の矛盾
日本政府は一貫して「日中の安定的関係構築」を外交方針の軸に置いてきた。だが、現地に暮らす邦人や、今後渡航する若者たちにとって最優先されるべきは「実質的な安全確保」である。
林官房長官が言及した「中国側との連携」や「申し入れ」も重要ではあるが、根本的な再発防止策には至っていない。また、なぜ日本人が狙われるのか、動機や背景についての分析や説明は政府から一切なされていない。
このままでは、外交的な体面を保つことを優先し、国民の命を二の次にするような印象を与えかねない。
一部の野党や識者からは、スパイ防止法の未整備や、国家としての情報戦略の欠如が、海外における邦人保護の弱さにつながっているとの指摘もある。今回の事件を機に、政府には「単なる抗議」ではなく「制度として邦人を守る仕組み」の強化が求められている。