2025-04-25 コメント投稿する ▼
暴力を伴う行為は活動にあらず 日本政府、シー・シェパード創設者引き渡し拒否に遺憾表明
ワトソン容疑者引き渡し拒否に「極めて遺憾」
林芳正官房長官は4月25日、首相官邸でデンマークのラスムセン外相と会談し、反捕鯨団体「シー・シェパード」の創設者ポール・ワトソン容疑者の身柄引き渡しを拒否したデンマーク政府の決定について、「極めて遺憾だ」と改めて伝えた。
ワトソン容疑者は、日本の調査捕鯨船に対する過激な妨害行為で国際指名手配されており、日本側は法に基づく対応を求めてきた経緯がある。
暴力を伴う行為は「活動」とは呼べない
自由な主張や抗議活動は民主主義社会において保障されるべき重要な権利である。しかし、暴力や破壊行為を伴った場合、それはもはや正当な「活動」とは言えず、単なる違法行為、あるいは「テロリズム」と呼ぶべきである。
シー・シェパードは過去に日本の捕鯨船に対し、発煙筒や薬品の投擲、体当たり行為などを繰り返してきた。人命を脅かすこれらの行為は、どのような理念を掲げようとも正当化できない。
正当な抗議活動と暴力行為は峻別されなければならず、国際法と人道に基づいた行動を重視すべきである。
日デンマーク関係、協力深化を確認
一方、林官房長官は国王フレデリック10世の訪日を歓迎し、ラスムセン外相との会談では、クリーンエネルギーや量子科学技術など幅広い分野での協力深化についても意見を交わした。
大阪・関西万博へのデンマークの参加を歓迎する意向も伝え、両国の友好関係強化に向けて引き続き連携していく方針を確認した。
日本政府、国際社会への訴え
日本政府は今後も、暴力的手段に訴える団体に対して毅然とした姿勢で臨む構えだ。引き続き、国際社会に対しても、法と秩序を重視した対応を求めていく考えである。
暴力を許容しないという普遍的な原則を守り、平和的な手段による国際社会の対話が求められている。
- 林官房長官がデンマークのワトソン容疑者引き渡し拒否に「極めて遺憾」と表明
- シー・シェパードは暴力的な妨害行為を行ってきた経緯がある
- 自由な主張は保障されるべきだが、暴力を伴う行為は「活動」とは呼べない
- 日デンマークはエネルギー・科学分野での協力深化を確認