2004-02-14 コメント投稿する ▼
下関署の異常取調べ 林芳正議員の当て逃げ事件で被害者が犯人扱い
■ 被害者がまるで加害者のように扱われた
浜川氏は、林議員夫妻が乗った車に当て逃げされ、その後、林芳正事務所に呼ばれ、秘書から暴行を受けるという暴力事件も発生している。このような暴力事件については、1月30日に被害届が取り下げられ、和解が成立したが、警察はその後も被害者に対して執拗に取調べを続けていた。
浜川氏は、取調べを受けた際、「生い立ちや借金のことまで聞かれ、まるで犯罪者のように扱われた。警察はあんたの車も動いていたんじゃないかと何度も問い詰めてきた。全く理解できない」と語った。浜川氏にとって、この取調べは心身共に大きな負担となり、仕事に復帰することができなくなったという。
■ 警察の取調べがエスカレート
1月26日から始まった取調べは、2月にはさらに過酷になった。特に2月9日の事情聴取では、浜川氏のプライベートな部分にまで踏み込まれ、非常に厳しい質問が繰り返された。「お前の車も動いていたんじゃないか」といった問いを何度も受け、ついには指紋を取られ、強制的に調書にサインをさせられる場面もあったという。
警察は、「点数が減るだろう」と言い、まるで脅すように話をしたと浜川氏は証言している。このような取調べの結果、浜川氏は精神的に追い込まれ、タクシーの運転業務に戻ることができなくなった。
■ 警察の行動に疑問の声
多くの関係者が、下関警察署の行動に対して疑問を呈している。例えば、損害保険の所長は、「道交法には被害者が届け出義務違反で罰せられる規定はない。今回のような事態は考えられない」と話している。また、事故処理に関わった人々も、政治家が絡むと事実が歪められることを懸念しており、警察が権力者に忖度しているのではないかとの声が上がっている。
下関警察署は、「浜川氏が被疑者ということなので、過去のことを聞くのは当然だ」とコメントしているが、法的な観点からも疑問が残る。この事件については、警察が被害者をあたかも加害者のように扱っていたとの指摘が強まっており、警察の対応に対して不信感を抱く声が多く聞かれる。
■ 法律と倫理の崩壊
この事件は、権力者に対する警察の不適切な対応が引き起こした問題である。権力者が関与する事件では、警察が公正な捜査を行うべきだが、今回のように警察が不当な取調べを行い、被害者を追い詰めることは許されるべきではない。市民の信頼を損ね、法の下で平等に扱われるべきという基本的な倫理が崩壊していることが浮き彫りとなった。
この事件がどのように収束するのかはわからないが、権力者の影響力が働いたことで、真実が歪められてしまうことのないよう、社会全体で問題提起していく必要がある。