2025-10-04 コメント投稿する ▼
林芳正氏「石破継承」発言に批判 参院選で示された民意を無視する自民党の鈍感
政策力の高さは評価されたものの、結果として国民の支持は広がりませんでした。 それにもかかわらず林氏は、石破茂(いしば しげる)政権の政策路線を「継承する」と繰り返しました。石破政権の政策は、結果として国民生活を豊かにできませんでした。
国民の審判を無視した林芳正氏
自民党総裁選で林芳正(はやし よしまさ)官房長官(64)は、高市早苗(たかいち さなえ)新総裁や小泉進次郎(こいずみ しんじろう)農林水産相と並び「三つどもえ」の戦いに挑みました。政策力の高さは評価されたものの、結果として国民の支持は広がりませんでした。林氏は投開票後、「残念な結果だが、ひとえに私の至らないところが原因だ」と語りましたが、敗因の本質はそこにはありません。
問題は、国民の声を聞こうとしない姿勢にあります。
直近の参院選では、自民党は全国的に議席を減らし、明確に不信任の意思を突きつけられました。国民が求めたのは「減税」と「生活の再建」であり、既得権益を守る政権ではありません。それにもかかわらず林氏は、石破茂(いしば しげる)政権の政策路線を「継承する」と繰り返しました。この頑なな姿勢が、党員・党友票の伸び悩みを招いたのです。
「政策力」よりも「国民理解力」
林氏は官房長官としての実務経験を前面に出し、外交・安全保障の安定感を訴えました。しかし、国民が望んでいるのは政策の精緻さではなく、生活への実感です。
「国民が苦しんでいるのに、政権は数字しか見ていない」
「減税の話を避ける政治家にはもう期待できない」
「現場を知らないエリート政治」
「庶民の声が届かないのは自民党の病」
「参院選で警告を受けたのに、なぜ同じ路線を続けるのか」
こうしたSNS上の声は、林氏の限界を突いています。
政策の“正しさ”を主張しても、国民が納得しなければ意味がありません。林氏が掲げた「安定と継続」という言葉は、結果として「変わらない政治」への諦めを象徴するものになってしまいました。
参院選の結果が示す現実
参院選の結果は、単なる一時的な揺り戻しではありません。自民党は主要都市部で大幅に議席を減らし、若年層の支持も急落しました。
これは、長期にわたる増税政策や生活負担の拡大に対する明確な拒否反応です。
にもかかわらず、林氏は石破政権の方向性を「継承しつつ発展させる」と主張しました。その発言は、敗北を重ねた政権を「まだ正しかった」と強弁するに等しく、国民との距離をさらに広げました。
党内関係者の一人は「林氏は優秀だが、国民との接点を持つことを怖がっている」と語ります。記者会見や街頭演説でも抽象的な説明が多く、現場の実情に即した言葉が乏しい点が批判を集めています。
「石破継承」では未来は開けない
石破政権の政策は、結果として国民生活を豊かにできませんでした。
企業優遇や外向きの支出が先行し、減税よりも財政規律を優先したことで、庶民の不満は積み重なりました。その流れを「継承する」と公言した林氏の姿勢は、国民の審判を無視した傲慢さにほかなりません。
自民党が再生するためには、過去の延長ではなく、国民が何を望んでいるのかを率直に受け止める必要があります。林氏が真に次期リーダーを目指すなら、「継承」ではなく「転換」を掲げるべきでした。
国民はすでに古い政治に見切りをつけているのです。