2025-10-02 コメント投稿する ▼
林芳正、イメージカラー緑で「自民を染めつくす」 総裁選総決起大会で経験強調
自民党総裁選に立候補している林芳正官房長官は2025年10月2日、国会内で総決起大会を開きました。 こうしたキャリアを踏まえ、「経験の厚みで即座に政権運営できる候補者」であると訴えています。 支持する声と懐疑的な声が混在しています。 こうした声は、イメージ戦略が有権者の目を引きつつも、政策内容との結び付きを求める意識が強いことを示しています。
林芳正氏「緑で自民を染めつくす」と訴え
自民党総裁選に立候補している林芳正官房長官は2025年10月2日、国会内で総決起大会を開きました。林氏は「今から自民党をこの緑の色で染めて、染めて、染めつくす」と強調し、選挙終盤に向けて支持拡大を訴えました。林氏にとって緑は、1995年の参議院初当選以来の象徴的な色であり、陣営はイメージカラーとして積極的に打ち出しています。
林氏はさらに「変えるべきは変えながらやっていくのが、われわれ保守の神髄だ」と語り、経験と即戦力を強調しました。「総裁、総理の位置に付いたその日から全力で仕事できるのは林芳正しかいない」と、自らの政治経験を前面に押し出しました。
総決起大会の様子
陣営によれば、総決起大会には中谷元元防衛相や伊藤忠彦復興相をはじめとする国会議員約40人が参加しました。会場にはおよそ70席が設けられ、代理を含めて立ち見が出るほどの盛況でした。会場には緑のスカーフやポスターが掲げられ、参加者の多くも緑を身に着けて林氏への支持を示しました。
この動員力は、林陣営が終盤戦に向けて勢いを増していることを示すものです。党内の支持構造を背景に「即戦力」「経験値」をアピールする戦略は、総裁選を有利に進めるための重要な要素とみられます。
林陣営の戦略と課題
林氏は外相や文部科学相、防衛相などを歴任し、国際交渉や安全保障政策に関して豊富な実務経験を積んできました。こうしたキャリアを踏まえ、「経験の厚みで即座に政権運営できる候補者」であると訴えています。
一方で、林氏の課題は党員票の取り込みです。総裁選は国会議員票と全国の党員票で決まりますが、地方組織における浸透度では必ずしも優位に立っていません。そのため、シンボルカラー「緑」を用いた視覚的な訴えで認知度を高め、支持拡大を狙っているのです。
SNSでの反応
林氏の「緑」戦略はSNSでも注目を集めました。支持する声と懐疑的な声が混在しています。
「林さんの緑は爽やかでわかりやすい」
「色で染めるより政策で勝負してほしい」
「経験豊富なのは確かだから安心感はある」
「派閥力学に染まらないでほしい」
「緑一色の会場はインパクトがあった」
こうした声は、イメージ戦略が有権者の目を引きつつも、政策内容との結び付きを求める意識が強いことを示しています。
総裁選の行方
総裁選は10月4日の投開票を控え、候補者たちが最後の支持固めに奔走しています。林氏が訴える「経験による即戦力」と「保守の変革論」は、党員や議員にどこまで浸透するかが焦点です。
一方で、自民党は「ドロ船政権」と批判されるほど信頼を損なっており、派閥に依存した調整政治への不信も根強いのが現実です。新総裁には、減税やインボイス廃止、政治資金の透明化など国民が切実に求める課題への対応が問われます。林氏がその期待に応えることができるかどうか、結果が注目されます。