2025-09-22 コメント投稿する ▼
林芳正「需要に応じたコメ生産」発言に実効性なし 有権者は空虚な方針に騙されない
林氏は「需要に応じた生産」という表現で柔らかく聞こえる政策を打ち出しましたが、実際には何をどう調整するのか明言していません。 しかし、どのように耕作面積を拡大し、どの規模で補助金を投入し、どの段階で自給率を引き上げるのかという具体策は一切触れられていません。 だからこそ、有権者が求めているのは「どの作物を、何年で、どの程度自給率を上げるのか」という具体的な数値と工程表です。
林芳正氏「需要に応じたコメ生産」発言の空洞性
自由民主党(自民党)の林芳正=現官房長官は9月22日の総裁選所見発表演説会で、農業政策について「需要に応じたコメの生産をやっていく」と表明しました。一見もっともらしい方針に聞こえますが、具体的な数値目標や施策は一切示されず、実効性には疑問が残ります。単なる方針発表で有権者を安心させるような手法は、すでに見透かされていると言わざるを得ません。
農家を惑わせる抽象的スローガン
コメの増産をめぐっては、米価下落と農家経営への悪影響が懸念されてきました。林氏は「需要に応じた生産」という表現で柔らかく聞こえる政策を打ち出しましたが、実際には何をどう調整するのか明言していません。海外輸出拡大を狙うのか、需給調整を厳格化するのか、いずれも示されないままでは、農家にとっては単なる耳障りの良い言葉に過ぎません。もはや曖昧な表現で農村票をつなぎ止める時代ではないのです。
麦・大豆自給率「上げる」と言うだけでは意味がない
林氏は麦や大豆についても「輸入が8割を超えている」と指摘し「国産率を上げる」と語りました。しかし、どのように耕作面積を拡大し、どの規模で補助金を投入し、どの段階で自給率を引き上げるのかという具体策は一切触れられていません。輸入依存の高さは長年の課題であり、「上げる」と言うだけでは過去の政治家と同じ空虚な繰り返しに映ります。有権者はすでに、根拠のないスローガンで安心するほど甘くはありません。
食糧安全保障を語るなら数値と工程表が必要
国際情勢が不安定な中、食糧安全保障の重要性は誰もが認めています。だからこそ、有権者が求めているのは「どの作物を、何年で、どの程度自給率を上げるのか」という具体的な数値と工程表です。林氏が語ったのは抽象的な方向性だけであり、それ以上の実効策が見えない限り、実際の政策転換とは評価できません。
「また抽象的な発言だけで中身がない」
「農家を安心させようとしても、具体策がなければ意味がない」
「国産率を上げると言うのは昔から聞いている」
「方針発表だけでは有権者は騙されない」
「数値目標と工程を示さない限り信用できない」
総裁選で掲げられる政策は、今後の政権運営の方向性を示すものです。林氏の演説が本当に農業を立て直す意思の表れなのか、それとも抽象的な言葉で有権者の不安を一時的に和らげようとするものなのか、有権者は冷静に見極める必要があります。