2025-06-24 コメント投稿する ▼
石垣市議の砥板芳行氏、市長選出馬を固辞 国民民主公認で衆院沖縄4区から出馬へ
砥板芳行氏、市長選出馬を固辞 国民民主公認で衆院沖縄4区から出馬か
沖縄県石垣市議の砥板芳行氏(55)が、次期衆議院議員選挙の沖縄4区において、国民民主党公認で立候補する方向で調整に入っていることが6月24日までに明らかになった。これに伴い、野党系市議らで構成される市民団体から打診が予定されていた中山市長失職後の石垣市長選への出馬については、固辞する意向を示している。
市議会で中山義隆市長に対する不信任決議が可決され、市長失職の可能性が高まる中、市民団体の一部では「砥板氏の市長再挑戦を求める声」があがっていた。しかし砥板氏は、すでに国民民主党の公認を前提とした次期衆院選に向けた手続きに入っているとして、市長選への転身は否定した。
「市長選出馬の打診は受けられない」衆院挑戦に注力
砥板氏は、報道機関の取材に対し「次の衆院選に向けて党内手続き中であり、市長選の打診には応じられない」と明言。衆院選に向けた準備を本格化させる中で、地元市政に再び挑戦する余地はないとの判断を示した。
「市政より国政を選ぶのか…でも今の沖縄には国政からの発信も必要」
「中山氏の不信任に乗じて再び市長選に出ると思ってたが、意外」
「市長選を断る判断は筋が通ってる。だが地元の声を国政でどう活かすか見もの」
「どうせまた選挙のために戻ってくるのでは?」
「4期目の市議なのに、また国政?覚悟と理念を見せてほしい」
SNS上では、衆院選出馬の意向に対する賛否が交錯しており、国政への転身が市民の支持を得られるかどうかが注目されている。
地方と国政のはざまで揺れる政治的選択
砥板氏は1969年10月8日生まれ。石垣市登野城出身で、東京デザイナー学院中退後、八重山青年会議所の理事長などを務めた。2010年に石垣市議選で初当選し、2022年の石垣市長選出馬を機に一度議員を辞職。その後、同年9月の市議選で再選され、現在は4期目を務めている。
2022年の市長選では、保守系の中山市長に挑むも敗北。だが、保守・中道層を巻き込んだ地元での知名度と発信力を持ち、今後の衆院沖縄4区での野党共闘の鍵を握る人物としても注目されている。
今回の衆院出馬については、保守支持層との分断が続く沖縄4区でどのような支持基盤を構築できるかが鍵となる。辺野古移設問題や自衛隊配備に揺れる同区において、明確な政策と立ち位置が求められる選挙戦になるのは間違いない。
「空白地帯」沖縄4区の野党候補としての布石
沖縄4区は、自民党・公明党の与党系が比較的強固な地盤を持つ一方、野党系候補者の調整が難航する傾向がある。国民民主が単独候補を擁立することで、立憲民主や共産などとの連携にどう影響するかも見逃せない。
現職の西銘恒三郎氏(自民)は盤石の組織票を持つが、前回選挙では野党側も一定の支持を集めて接戦に持ち込んでおり、「地元密着型候補」として砥板氏が打って出ることで、新たな構図が生まれる可能性がある。
衆院選の行方に加え、石垣市政の混乱が続く中で、砥板氏の立ち位置は地元の有権者にとっても象徴的な選択肢となりそうだ。