2025-03-27 コメント投稿する ▼
赤嶺議員、参議院の緊急集会規定の重要性を強調
歴史的背景と憲法の精神
赤嶺議員は、参議院の緊急集会が制定された背景として、日本が過去に経験した明治憲法下での緊急勅令や戒厳令の乱用を挙げました。これらがいかに国民の権利を抑圧し、侵略戦争へと突き進んだかという歴史的な教訓を踏まえ、憲法の制定が進められたことを強調しました。この歴史的反省から、戦後の憲法制定議会で金森徳次郎憲法担当大臣が緊急勅令を排除し、民主主義を徹底させるために参議院の緊急集会を設けることを提案したとされています。
緊急集会の一時的・暫定的措置としての重要性
赤嶺議員は、緊急集会があくまで一時的・暫定的な措置であり、権力の集中や乱用を防ぐために重要であると語りました。この点に関して、2023年の憲法審査会で長谷部恭男・早稲田大学教授が述べた言葉も紹介しました。長谷部教授は、衆議院の任期延長を認めることは、選挙を経ずしてすべての権能を行使しうる「特別な国会」を生むことになり、政権の延命や権力乱用を招きかねないと警鐘を鳴らしました。赤嶺議員は、このような事態が起こることは極めて危険だと強調しました。
改憲論に対する批判
自民党などが提案している緊急事態条項には、国会議員の任期延長や内閣に権限を集中させる措置が含まれていますが、赤嶺議員はこれに強く反対しています。彼は、このような改憲論が歴史的な反省と憲法の精神を無視し、権力の乱用を助長する恐れがあると批判しました。