2025-08-20 コメント投稿する ▼
北海道が「黒竜江DAY」開催 中国・黒竜江省との交流促進に疑問の声も
北海道、黒竜江省との交流イベント「黒竜江DAY」開催へ
北海道の鈴木直道知事は、道民に中国・黒竜江省への理解を深めてもらうことを目的に、「黒竜江DAY」を8月23日から24日にかけて開催する。これは北海道と黒竜江省が1986年6月に友好提携を結んで以来続く交流の一環であり、道民に黒竜江省の文化や経済を紹介し、地域間の交流を促進する狙いがある。
イベントは「チャイナフェスティバル2025札幌」の会場内、北海道ブースで行われる予定で、主催は中華人民共和国駐札幌総領事館および実行委員会となる。展示内容は「黒竜江省紹介パネル」「両地域の交流の歩み」「中国の国際交流員による企画」「中国伝統クイズゲーム」などで構成される。
「なぜ道民に黒竜江省の理解を深めさせる必要があるのか」
「北海道の魅力を伝えるのが先では」
「中国寄りのイベントに違和感を覚える」
「友好はいいが、国益や安全保障の観点も忘れるな」
「スパイ防止法がない中で中国交流を拡大するのは危うい」
北海道と黒竜江省の関係
北海道と黒竜江省は、日本と中国の地方交流の中でも比較的長い歴史を持つ。冷戦期以降、経済・文化交流を軸に関係を深めてきたが、近年は中国による対外戦略や不動産買収が問題視される中で、その意義や在り方に対して疑問の声もある。
「黒竜江DAY」の狙い
北海道側は「名護湾沿岸基本構想」にも見られるように、観光・国際交流を地域振興につなげる狙いを持っている。今回の「黒竜江DAY」もその一環とされるが、主催が中国総領事館であることから、単なる地域交流ではなく、中国の文化・経済的影響力を強める動きと捉えることもできる。
懸念される点
このような中国主導のイベントに北海道が積極的に関与する姿勢には、国民の間で慎重論が根強い。特に北海道の土地が中国資本によって買収されている現状や、安全保障上の懸念を抱く声が多い中で、「道民に中国理解を深めさせる」という方針は、地域振興の名目に隠れたリスクを孕んでいる。
日本には依然としてスパイ防止法が存在せず、情報やインフラの安全保障対策が不十分な状況で、中国との交流を一方的に進めることは「ポピュリズム外交」と批判されかねない。
必要なのは冷静な対中対応
地域交流そのものを否定するものではないが、北海道が国益を守りつつ健全な交流を進めるためには、まず国全体としてスパイ防止法の制定や外国資本による土地取得規制を強化することが不可欠だ。道民に「中国理解」を深めさせる前に、日本としての安全保障や国益を守る体制を固めることが先決である。