「腹から食われるんだよ」池上治男さん逆転勝訴 行き過ぎた動物愛護がハンターを萎縮させた7年間

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「腹から食われるんだよ」池上治男さん逆転勝訴 行き過ぎた動物愛護がハンターを萎縮させた7年間

「生きたまま食われるんだよ。腹から食われるよ」。2026年3月27日、最高裁判所の判決後に開かれた会見で、北海道猟友会砂川支部長の池上治男さん(77)はそう語りました。ヒグマを駆除したことを理由に猟銃所持許可を取り消された池上さんが、7年近くにわたる法廷闘争の末に逆転勝訴を勝ち取った直後の言葉です。その会見の場で飛び交った「クマとの共存」をめぐるやり取りが、SNS上で大きな注目を集めています。

最高裁が「処分は重すぎる」と全員一致で判断


池上さんは2018年8月、砂川市の要請で出動し、市職員や警察官らが立ち会う中でライフル銃を1回発砲してヒグマを駆除しました。ところが北海道公安委員会は2019年4月、周辺に民家があったことを理由に銃刀法違反にあたるとして猟銃所持許可を取り消しました。

最高裁第3小法廷(林道晴裁判長)は2026年3月27日、裁判官5人の全員一致で処分を適法とした二審判決を破棄し、違法と判断しました。池上さんが「鳥獣被害対策実施隊員」という非常勤公務員の立場で自治体・警察の立ち会いのもとに発砲した公益的側面を重く見て、猟銃所持許可の取り消しは「重きに失する」として裁量権の逸脱・乱用にあたると結論付けました。

最高裁が自ら結論を出す「破棄自判」により池上さんの逆転勝訴が確定し、7年近くに及んだ法廷闘争は終結しました。この訴訟は、ヒグマ被害が深刻化する中で「要請に応じたハンターが責任を問われ、銃を奪われる」という事態であり、全国の猟友会が猛反発して自治体の駆除要請を拒否する動きにまで発展していました。

「あなた、クマと共存はできないよ」記者へ直球回答


会見では、記者から「クマとの共存に向けて今回の判決に期待することは」と問われた池上さんが、「えっと、クマとの共存? あなた、クマと共存はできないよ」と即座に一蹴する場面が生まれました。「共存」ではなく「共栄」ならば多少は可能かもしれないが、「共存」は無理と語った池上さんは続けました。

生きたまま食われるんだよ。腹から食われるよ。そして食べたあとは埋める。土饅頭を作るってのは、その肉を後から食べにくるんだよ」。クマによる被害の凄惨な実態を、言葉を尽くして説明した池上さんはさらに「クマが可愛いんだったら、箱わなに入った熊の頭を撫でに来い。すると分かるから」とも語り、「CNNも来ました、このクマ問題で。世界中が笑ってますよ」と訴えました。

そして「クマとの共存ということを言ってしまったら、被害にあったご家族の方々がどういう思いをするかってことを考えなきゃダメだと思う」と、被害者遺族への配慮を欠く言葉の危うさを静かに指摘しました。

SNS上には、池上さんの発言を支持する声が数多く上がっています。

「共存とか言ってる人はクマの被害に遭った方のことを考えたことがあるのか」
「腹から食われると聞いてゾッとした。現場を知らずにきれいごとを言うのは無責任」
「池上さんの言葉は重い。7年間の闘争の末に出た言葉だから」
「動物愛護の行き過ぎで被害にあう住民が増えているのに、メディアは現場を見ているのか」
「クマと共存できないのは当たり前。できると思ってるのは都市に住む人間だけでは」

過去最多の死者と「生類憐みの令」的動物愛護の行き過ぎ


2025年度のクマによる死者は9人と過去最多を記録しました。4月から9月末時点での重軽傷を含む人身被害者数は全国で計108人にのぼり、スーパーや市街地の駅前にまでクマが出没するなど、被害はもはや山間部だけの問題ではなくなっています。

こうした現実にもかかわらず、適法な駆除活動を行ったハンターが猟銃を奪われ、猟友会が駆除要請を拒否する事態にまで発展したのが今回の事件の背景です。徳川綱吉の「生類憐みの令」が動物を保護するあまり人間の生活を脅かしたのと、その構図は重なります。動物愛護の精神は大切ですが、それが「人間よりも動物の命が大事」という倒錯した思想に転化してしまうとき、社会は危うい方向に向かいます。

池上さんはこう締めくくりました。「北海道にヒグマがいなかったら困りますから。唯一の素晴らしい動物なんですよ。たまたま人間のコミュニティにヒグマが入ってきて摩擦が起きる。共存ということはやっぱりちょっと違う。山の自然を、正しい形に取り戻せということだと思う」。感情論でも排除論でもなく、科学的な個体数管理と自然の秩序の回復を訴えるこの言葉の重みは、都市に住む私たちこそ受け止めなければなりません。

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まとめ
  • 最高裁第3小法廷が2026年3月27日、ヒグマ駆除ハンターの池上治男さん(77)の逆転勝訴を裁判官5人全員一致で確定。北海道公安委員会の猟銃所持許可取り消し処分を「重きに失する」と違法と判断した
  • 池上さんは2018年に砂川市の要請でヒグマを駆除したが、許可を取り消され7年近くに及ぶ法廷闘争を余儀なくされた。この間、猟友会は駆除要請拒否に動くなど全国的な影響が出ていた
  • 会見で記者の「クマとの共存」という問いかけに池上さんは「共存はできない」と一蹴。「生きたまま食われるんだよ。腹から食われるよ」と被害の実態を強調し、被害遺族への配慮を欠く言葉の使われ方を問題視した
  • 2025年度のクマによる死者は9人と過去最多。被害者数は4〜9月だけで108人にのぼり、市街地にも出没するなど深刻な社会問題化が進んでいる
  • 行き過ぎた動物愛護が現場のハンターを萎縮させ、結果的に住民の安全を脅かすという「生類憐みの令」的な矛盾を、今回の裁判と池上さんの発言が浮き彫りにした

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2026-03-29 16:50:06(キッシー)

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