2025-11-24 コメント投稿する ▼
釧路湿原メガソーラー計画 ガラス片撤去も法令違反続く日本エコロジーに批判強まる
文化庁の調査では、特別天然記念物のタンチョウ21羽の生息が確認されており、現場に散乱するガラス片やプラスチック片がタンチョウなど希少生物に深刻な被害をもたらす恐れがあることが判明しました。 また、文化庁は「天然記念物に及ぼす影響について十分な確認がされていない場合、原状回復を命じる可能性もある」との見解を示したことが明らかになっています。 希少生物の調査についても問題が指摘されています。
広がる環境汚染への懸念
建設予定地は以前に土捨て場として使われていた場所で、地中には廃棄物が混入している状況です。文化庁の調査では、特別天然記念物のタンチョウ21羽の生息が確認されており、現場に散乱するガラス片やプラスチック片がタンチョウなど希少生物に深刻な被害をもたらす恐れがあることが判明しました。
事業者である日本エコロジー(大阪市)は文化庁の指導を受け、11月24日から撤去作業を開始しています。道によると、作業は約2週間かかる見通しです。
「せっかく特別天然記念物を守ろうとしてるのに、なんでこんな危険なものが放置されてたの?」
「文化庁が動いてくれたのはよいけど、もっと早く対応できなかったのかな」
「タンチョウが怪我したらどうするつもりだったんだろう」
「環境を守ると言いながら環境を汚染するって、矛盾してないか?」
「こんな状況で再エネ推進って言われても説得力ないよ」
積み重なる法令違反
釧路市北斗でのメガソーラー建設を巡っては、これまでも数々の問題が発覚しています。土壌汚染対策法違反では、0.3ヘクタール以上の土地の形質変更について工事着手前に都道府県知事への届け出が必要だったにもかかわらず、日本エコロジーは3月に工事を始めたと説明していたが、届け出の提出は10月5日になってからでした。
さらに、0.86ヘクタールの森林を無許可で伐採していた森林法違反も明らかになっており、道は工事中止を勧告しています。これまでに27回もの行政指導が出されていたにもかかわらず、適切な対応がとられていない状況です。
鈴木直道知事は「様々な法律を順守されていない。繰り返しの行政指導に従っていないという状況を考えると悪質性があると思っている」と厳しく批判しています。
文化庁が原状回復命令を示唆
問題の深刻さを受けて、文化庁は強硬姿勢を示しています。阿部俊子文部科学相は「天然記念物の滅失や毀損につながることがないように、市教委で適切に指導してほしい」と述べ、国の特別天然記念物タンチョウなどに影響を及ぼす行為は文化財保護法に抵触し、罰則が科される可能性があると警告しました。
また、文化庁は「天然記念物に及ぼす影響について十分な確認がされていない場合、原状回復を命じる可能性もある」との見解を示したことが明らかになっています。
希少生物の調査についても問題が指摘されています。日本エコロジーが実施した希少生物の生息調査について釧路市立博物館は、タンチョウの調査は専門家へのヒアリングのみで現地での生息調査が行われていないなど、複数の問題点があると指摘しています。
事業者の日本エコロジーは「適法かつ多大な費用を伴う事業で、単なる中止要請の受け入れは難しい」との姿勢を示しており、今後の対応が注目されています。