2025-08-01 コメント投稿する ▼
「オール沖縄」高良沙哉氏が初当選後に共産党訪問 日米地位協定見直しや米兵犯罪問題に取り組む姿勢強調
自民候補との激戦制し、「オール沖縄」の象徴に
参議院沖縄選挙区(改選数1)で、自民党公認候補との一騎打ちを制し初当選を果たした高良沙哉氏が7月31日、国会内の日本共産党控室を訪れ、田村智子委員長らと面会した。
高良氏は「オール沖縄」の代表として、市民と野党の協力体制の下、強固な保守地盤のなかで着実に支持を広げ、野党側が守りたかった「1人区の砦」を死守した。
同席した田村委員長は「沖縄だけの勝利ではなく、日本全体の政治に大きな影響を与える1議席だ」と述べ、今回の当選が全国における野党共闘の象徴的成果であると評価した。
米軍基地問題への本格的な取り組みを示唆
高良氏は、沖縄が長年抱えてきた米軍基地に関連する問題、とくに米兵による性暴力事件や、米軍に特権的地位を与える日米地位協定の存在について強い問題意識を示した。
「基地由来の事件や事故、騒音、環境汚染…どれをとっても県民の尊厳が脅かされている。これまで積み残された課題に、正面から向き合いたい」と語った。
また、選挙戦をともにした「てぃーだ平和ネット」の山内末子県議も同席し、県民の声を丁寧にすくい上げた選挙戦の裏側を報告。市民との対話を重視し、基地の存在が生活に直結する現場の声を伝え続ける方針を確認した。
国民・市民・有権者の声として、SNS上でも様々な反応が見られた。
「沖縄の声がやっと国政に届いた気がする」
「米兵の性犯罪を放置してきた政治にNOを突きつける選挙だった」
「オール沖縄の再結集に感動した。市民の力を信じたい」
「これが民主主義だよ。市民が勝った」
「基地問題を訴えて勝つのは並大抵じゃない。本当にすごい」
「弱者に攻撃がいく流れ」に立ち向かう意思を表明
高良氏は会談のなかで、「いま政治の場では、生活に苦しむ人々や社会的弱者への攻撃が強まっている」と指摘。「それに対抗するには、現場で声を上げてきた人々とともに、新しいたたかいが必要だ」と語った。
この姿勢は、基地問題だけでなく、社会的包摂や福祉政策、労働環境の改善など、幅広い政策領域において「市民の側に立つ政治」を志向する姿勢の表れだ。
田村委員長も「排外主義や極右的な潮流が広がるなかで、高良さんのような議員の存在は希望だ。『宝の議席』を生かして市民との共闘を深めていきたい」と応じ、党派を超えた協力関係の維持を確認した。
「勝っただけでは終わらない」次のステージへ
高良氏は「市民の代表として当選させてもらった以上、国会の場で沖縄の声を真っ正面から届ける責任がある」と語り、今後の活動に強い意欲を示した。
特に、長年棚上げされてきた日米地位協定については、「沖縄だけの問題ではなく、日本全体の主権と司法の独立に関わる」として、全国の理解と連帯を呼びかけていく構えだ。
今回の当選は「オール沖縄」勢力の再結集が効果を発揮したことを示しており、保守一強体制に対する市民のカウンターパワーとしての意義は大きい。今後、議会内外でどれだけ具体的な成果を出せるかが、「次の選挙」への試金石ともなる。