「メロンパン食べたら死ぬ」は党の見解ではない? 梅村みずほ氏が火消しも、小麦忌避論に根強い違和感

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「メロンパン食べたら死ぬ」は党の見解ではない? 梅村みずほ氏が火消しも、小麦忌避論に根強い違和感

「朝食にメロンパン」投稿で火消し図る梅村氏 だが火種は党の内部に


参政党から比例代表で出馬中の梅村みずほ氏が、「メロンパン食べたら死ぬ」という過去の発言について、「党の公式見解ではない」とSNS上で否定した。

問題の発言は、令和4年の参院選で当時の共同代表(歯科医師)が演説中に「メロンパン1個食べて翌日死んだ人はたくさん見ています」と語ったもの。既に当人は「理念が異なる」として参政党を離れている。

これを受けて共産党など野党側が攻撃材料として利用。参政党側も沈静化を図っており、梅村氏は7月10日、自身のSNSに「メロンパンを持った写真」と共に「党の公式見解ではございません。なお、今朝の朝食はメロンパンでした」とユーモアを交えて投稿した。

だが、火消しのつもりが逆に火を大きくした格好だ。ネット上では、発言の真偽以上に、参政党支持層に根強い「小麦忌避」の姿勢が改めて注目されている。

グルテンフリーの陰に潜む「食のイデオロギー」 科学的根拠は不明確


参政党の一部支持者や候補者には、小麦粉に含まれるグルテンを「健康に悪い」とみなす傾向が見られる。これがSNS上では「メロンパン=悪」「小麦=毒」といった極端な解釈に繋がっており、「メロンパン発言」はその象徴とされた。

実際に神谷宗幣代表が編著した『参政党Q&Aブック 基礎編』では、戦後GHQが日本に大量の小麦を輸入した歴史に触れ、「日本人は小麦に対する耐性を獲得していない」と記されている。

このような主張は、現代の栄養学では支持されていない。小麦やグルテンが原因となる「セリアック病」は存在するが、それは遺伝的要因によるごく限られた症例だ。大多数の人にとって、小麦が直ちに健康被害を引き起こす科学的証拠はない。

「メロンパンで死ぬは盛りすぎだけど、グルテンを危険視するのも極端すぎ」
「“朝ごはんはメロンパン”で火消しになると思ったんだろうか…逆効果」
「参政党の食の思想ってちょっと怖いレベル」
「小麦が悪って思ってる人、周りにもいるけど健康じゃなく信仰に近い」
「“戦後に押しつけられた”って表現、食べ物にまで使う?」


政策では小麦否定せず しかし“空気”としての忌避感は残る


参政党の公式政策集では、小麦そのものを明確に否定しているわけではない。実際、「政府備蓄米を小麦・大豆も含めて1年分確保する」「グルテンフリー食品などの開発を支援する」といった表現にとどまっている。

だが、一方で米の推進やグルテンフリー商品の支援を強調する政策からは、小麦を「なるべく避けるべき食材」とする空気感も読み取れる。こうしたあいまいな立ち位置が、党の中で極端な主張を後押ししてしまう背景になっているともいえる。

梅村氏のように「公式見解ではない」と言いつつも、党の内部や支持者層には一定の小麦忌避観が根づいており、それが再び表に出てきた格好だ。

信条の自由はあっても、「科学」に対する姿勢が問われる


食に対する価値観は個人の自由である。だが、政党が主張として掲げる場合には、社会的責任や科学的整合性が問われる。

「食べて死ぬ」などの極端な言説は、情報の真偽を見極める力の弱い子どもや高齢者にとって、混乱を招く危険性もある。

参政党は今後、グルテンや小麦に関する立場を明確にし、党内でも極端な主張が公的な発言として外に出ないようなガバナンス体制を確立するべきだ。科学より“思想”が優先される状況では、まともな政策議論など成立しない。

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2025-07-11 17:03:59(植村)

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