2025-06-04 コメント: 1件 ▼
山城ひろじ氏、参院選比例で「がんこに平和」を掲げ出馬 沖縄と全国をつなぐ声を国会へ
山城ひろじ氏、参院選比例で平和を訴える
「沖縄も日本も戦場にさせない」固い決意で全国へ
沖縄と全国をつなぐ決起集会で第一声
6月4日、東京都内で開かれた「全国勝手連総決起集会」には、全国各地から約150人が集まり、オンラインを通じて沖縄とも中継でつながった。この集会の主役となったのは、参院選比例代表で立候補を予定している山城ひろじ氏。長年にわたり、沖縄の基地問題を最前線で訴え続けてきた、いわば“平和運動の顔”ともいえる人物だ。
「沖縄の皆さん。会場の様子が見えますか? 沖縄には全国の仲間がついています」。冒頭、山城氏は画面越しに沖縄の参加者たちへ呼びかけ、全国が連帯していることを強調した。会場には拍手とともに緊張感が広がった。
「がんこに平和」――戦争と貧困にNOを
山城氏の訴えは、力強くも端的だった。「いまの日本は、貧乏を国民に押しつけ、戦争に向かって突き進んでいる。米国の後ろ盾を得て、軍事力を強化し、労働者は使い捨てにされている」。
この国の進むべき道は「軍事と強権ではなく、暮らしと平和だ」と山城氏は繰り返し主張。辺野古や高江での基地建設反対運動に身を投じてきた経験から、「暴力ではなく対話で、支配ではなく共生で進むべきだ」と、政治の根本を問い直している。
「がんこに平和」を掲げて戦うその姿は、短絡的な「抑止力信仰」に対する、現場からの異議申し立てである。長年の現場活動で鍛えられた言葉には、政治的主張を超えた「生活者としての誠実さ」がにじむ。
沖縄の若者が訴える “未来を託したい人”
決起集会には、沖縄出身の大学生・崎浜空音さんも登壇。力強くマイクを握り、次のように語った。
「私のふるさと・北谷町の半分は米軍基地です。爆音で眠れない夜、事故や事件が日常にある。そんな現実を変えるために、山城さんを国会に送りたいんです」。
「山城さんは、私が生まれる前から沖縄の人権のために闘ってきた。だから、私たち若者が未来を託せる存在です」と、涙ぐみながら呼びかけた。
この訴えに、会場の空気は大きく揺れ動いた。高齢の参加者も若者も、目頭を押さえながら山城氏の背中を見つめる。「未来を変える」という言葉が、単なる理想論ではなく、現実を生きる人々の共通の願いとして会場に響いた瞬間だった。
戦争をさせない。その一点で立ち続ける
山城氏は1952年、沖縄県に生まれた。法政大学卒業後は県庁に入庁し、その後は自治労県本部副委員長、沖縄平和運動センター役員として、働く人々と平和を守る運動に一貫して取り組んできた。
特に辺野古新基地建設への反対運動では、現地での抗議活動の先頭に立ち、時に弾圧にさらされながらも、「あきらめない声」を上げ続けてきた。無数の市民たちが彼に共鳴し、沖縄のみならず全国にその名を知らしめている。
今回の参院選比例への挑戦は、単なる選挙ではない。山城氏にとっては、「政治をあきらめない最後の一線」だと言える。市民運動と議会政治をつなぎ、基地のない平和な日本を目指す。そのために、「国会へ行く」という選択肢を選んだ。
ネットでも広がる支持の声
山城ひろじ氏の訴えは、SNS上でも多くの共感を呼んでいる。
「がんこに平和、ってフレーズが今いちばん刺さる」
「戦争がリアルに感じられる時代、山城さんのような人こそ国会に必要」
「若い子があんなに真剣に語るなんて、涙出た」
「沖縄のこと、もっと東京の人も知ってほしい。そのためにも山城さんに頑張ってほしい」
「戦争は遠い話じゃない。今、誰が止めるのかってことだよね」
山城氏が訴える“反戦・平和”は、今の日本社会にとって決して過去の話ではない。経済と安全保障の名のもとに、日常の暮らしと自由がすり減っていく今こそ、彼のように現場に立ち続けてきた人間の声が、国政の場に必要とされている。