2025-05-02 コメント: 2件 ▼
「沖縄を戦場にさせない」山城博治氏が参院選出馬へ 社民党と“反戦連帯”訴え
沖縄の声、国政へ
「戦争する国にさせない」 山城博治氏が社民党から参院選出馬へこの夏の参院選で、沖縄の平和運動をけん引してきた山城博治(やましろ・ひろじ)氏(72)が社民党の比例代表候補として出馬することになった。長年、辺野古や高江での基地建設に反対する運動の先頭に立ってきた山城氏は、社民党の福島瑞穂党首と対談し、「戦争する国にはさせない」と強い決意を語った。
原点はベトナム反戦 “沖縄を戦場にさせない”
「中学生の頃、嘉手納基地に並ぶB52爆撃機を見て衝撃を受けたんです。沖縄からベトナムへ爆撃に行く姿を見て、胸が締めつけられるようだった」。山城氏は、そんな原体験から平和運動に身を投じた。
教師に誘われて初めて参加した反戦デモ。以後、労働運動を経て沖縄平和運動センターの議長も務めた。「沖縄は米国の戦略の要なんかじゃない。私たちの暮らしの場なんだ」と語る口調には、怒りと悲しみがにじむ。
福島党首と“反戦連帯” 「社民党が消えたら困る」
福島党首は、「辺野古や高江で、20年以上にわたって最前線に立ち続けてきた山城さんの勇気に敬意を表します」と語り、出馬を歓迎。「社民党がなくなってしまったら、護憲や反戦の声が国政から消えてしまう。沖縄も立ち行かなくなる」と山城氏も強く訴えた。
山城氏は、かつて辺野古の海に杭が打たれたとき、カヌーで近づいて抗議し、建設を一時撤回させた経験を「勝つまでは諦めないという姿勢が成果につながった」と振り返る。
「生活の中に戦争が入り込んでいる」
対談では、南西諸島の軍備増強についても言及。山城氏は、「空港や港、高速道路まで“特定利用道路”に指定され、有事の際には自衛隊専用になる。住民の生活が軍事に浸食されている」と強調。
福島党首も「安保三文書の実行に伴い、市民生活を監視し、アメリカと情報共有するような法律が次々に出ている。戦争を前提とした国づくりが進んでいる」と懸念を共有した。
ネット上では批判も
一方で、山城氏の出馬には否定的な声も少なくない。ネット上では以下のような反応が見られる。
「平和を叫ぶだけで現実を無視しているように見える」
「辺野古での違法な抗議活動を正当化してきた人が国会議員?」
「戦争を止めたいなら、まず相手の脅威を直視すべき」
「社民党は過去の遺物。もう時代遅れ」
「沖縄の声というより、極端な反米思想にしか聞こえない」
選挙戦では、こうした批判をどう乗り越えていくのかが問われることになる。