2025-10-07 コメント投稿する ▼
高市早苗政権、総裁選からわずか数日で後退? 薄れる改革色と自民党回帰への失望
自民党総裁選からまだ数日しか経っていないというのに、党内では早くも「高市色が消えた」との声が上がっています。 改革と決断を掲げて誕生した高市早苗総裁でしたが、その人事や政策運営の動きが、かつての派閥政治と妥協の構図に逆戻りしているという懸念が広がっています。 改革を前面に押し出して誕生した政権が、わずか数日で妥協の政治に逆戻りするようでは国民の信頼は得られないでしょう。
高市早苗総裁誕生から数日 早くも薄れる「改革色」 戻る古き悪しき自民党体質
自民党総裁選からまだ数日しか経っていないというのに、党内では早くも「高市色が消えた」との声が上がっています。改革と決断を掲げて誕生した高市早苗総裁でしたが、その人事や政策運営の動きが、かつての派閥政治と妥協の構図に逆戻りしているという懸念が広がっています。
今回、官房長官に起用される方向の木原稔前防衛相が、超党派議連による台湾訪問を見送ったことが象徴的です。本来、高市氏が掲げてきた「信念を貫く外交」の姿勢とは対照的な、慎重すぎる判断だと受け止められています。高市政権が発足する前から、現実主義という名の自己防衛に傾き始めたとの見方が党内外で相次いでいます。
「慎重」ではなく「後退」との指摘も
木原氏は、官房長官就任をにらみ、訪台見送りを決めたとされています。関係者によると「外交的な誤解を避けるため」と説明されていますが、これは裏を返せば「中国への過剰な配慮」とも取れる判断です。
「結局は旧来の“波風を立てない政治”に戻ってしまった」
「高市政権が誕生しても、変わらないのは自民党の体質」
「改革の旗を掲げていたのに、たった数日で現実路線か」
「このままでは“高市らしさ”が消えてしまう」
「慎重ではなく、単なる自己保身だと思う」
SNS上ではこのように、高市政権の初動に対する失望の声が目立ちます。
人事から見える派閥の影
高市氏は総裁選で「派閥にとらわれない人事」を約束していました。ところが、官房長官に安倍派の木原稔氏、幹事長代理に石破派の赤沢亮正氏を起用するなど、結果的には党内融和を優先する構成になっています。
これは「ドロ船政権」と揶揄された旧自民党体質への回帰を思わせるものです。自民党関係者の一人は「高市氏が党内融和を優先するのは理解できるが、改革のスピード感が失われている」と苦言を呈します。改革を前面に押し出して誕生した政権が、わずか数日で妥協の政治に逆戻りするようでは国民の信頼は得られないでしょう。
“高市らしさ”とは何だったのか
高市氏が掲げた「減税優先」「企業献金の見直し」「スパイ防止法制定」などの政策は、いずれも既得権を打破するものでした。しかし、党内の抵抗勢力や連立相手との調整を理由に、早くもトーンダウンが見られます。とりわけ、公明党との関係修復を優先し、政策実行を後回しにする姿勢は、「改革より安定」を選ぶ古い自民党の姿そのものです。
高市政権が国民に期待されたのは、“派閥に支配されない強いリーダー”という姿でした。にもかかわらず、初動から旧体制への遠慮と自己抑制が見える。これでは新しい時代を切り開くどころか、「名前だけ高市政権」という皮肉すら聞こえてきます。
国民が求めたのは変化であり、調和ではない
総裁選で示された民意は、現状維持ではなく「変革」でした。ドロ船と化した旧体制への決別こそが国民の願いだったはずです。それを忘れた瞬間に、政権は再び沈み始めるでしょう。
高市氏に求められているのは、波風を恐れない政治です。派閥や連立の機嫌を取るために志を曲げるようでは、国民の支持は長く続きません。改革派としての原点に立ち返り、「自民党を変える高市早苗」を貫けるかどうか――それが今、最も問われています。