2025-08-11 コメント投稿する ▼
へずまりゅう奈良市議「居眠り議員は叩き起こす」 緊張感求める発言に賛否
へずまりゅう奈良市議、「居眠り議員は叩き起こして公開」 議会の緊張感求める
奈良市議選で初当選した元迷惑系ユーチューバーのへずまりゅう氏(34)が11日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、議会中に居眠りをする議員に対して「見つけ次第叩き起こしてSNSで公開する」と警告した。議会活動への緊張感と納税者への責任を強く求める発言は、賛否を呼んでいる。
へずま氏は「残念ながら奈良市議の中にも議会中に居眠りをする議員がいるようです」と切り出し、「血税をもらって働いていることを理解し感謝するべきだ。自分が在籍する4年間は緊張感を持って働いてもらいます。そして自分自身も気を付け真面目に頑張ります」と記した。
SNSでの警告と議会改革への姿勢
「見つけ次第叩き起こしてSNSで公開」という宣言は、議会改革への強い意欲の表れと見る向きがある一方で、公開の是非や議員のプライバシーとの兼ね合いも議論になりうる。市民からは「期待している」「頼もしい」といった支持の声が寄せられた。
「期待しています」
「お互い緊張感を持って頑張ってください!」
「良い心意気だと思う」
「市民として頼もしく感じます」
居眠り=怠慢か?多様な背景
一方、居眠り行為を単純に怠慢とみなすべきではないとの指摘もある。投稿への返信には「居眠りには睡眠時無呼吸症候群や過眠症などの睡眠障害が原因の場合もある」との声も寄せられた。
居眠り=怠慢とは限らないことも知ってほしい
こうした指摘は、議会運営における健康管理の重要性や、多様な事情を踏まえた対応の必要性を示している。
議会の緊張感と市民の信頼
議員の居眠りは、長年にわたり地方議会や国会でも批判の的となってきた。特に議会中は市民の代表として政策議論を行う場であり、その姿勢は議会への信頼に直結する。へずま氏の発言は、若手議員としての市民目線を打ち出したものであり、議会の透明性や緊張感を求める市民感情とも一致している。
ただし、問題提起と改善提案のバランスが問われる。実際の居眠り行為を記録・公開する手法が、単なる批判のためのパフォーマンスに終わらず、議会改革の契機となるかは今後の取り組みにかかっている。
「見せる政治」の功罪
元動画配信者という経歴を持つへずま氏は、SNSを通じた「見せる政治」を得意とする。発言力の強さは市民の関心を引きつける一方で、強い言葉や公開行為が相手との溝を深める危険性もはらむ。議会の品位と議員間の信頼関係を保ちながら、問題意識をどう形にしていくかが課題となる。
市民の税金で運営される議会において、緊張感を持った活動は不可欠だが、その促し方や手段は慎重に選ばれるべきだ。へずま氏の宣言は、議員活動のあり方を巡る議論の火種となりそうだ。