2025-11-04 コメント投稿する ▼
へずまりゅう氏が東京で職務質問受ける、身分証提示を任意として拒否
奈良市議のへずまりゅう氏が2025年11月4日、都内で警察官から職務質問を受けたとX(旧ツイッター)で報告した。 元迷惑系ユーチューバーから政治家に転身した同氏は「自分は逮捕されてしまうのでしょうか? へずまりゅう氏はX(旧ツイッター)で「自分は逮捕されてしまうのでしょうか? 東京で職務質問をされました」と書き出し、職務質問の詳細を説明した。
「認知されていた」職務質問の経緯
へずまりゅう氏はX(旧ツイッター)で「自分は逮捕されてしまうのでしょうか?東京で職務質問をされました」と書き出し、職務質問の詳細を説明した。「反応を見る感じ明らかに自分のことを認知していました。議員と会社経営をしていると伝えましたが身分証を見せるように言われたので任意だからと断りました」と記述している。
へずま氏によると、警察官は「おい」や「見せろ」などのタメ語で対応し、同氏は「タメ語でしか聞けない警察は信用なりません」と不快感を示した。さらに続くポストで「しつこかったので誰かが嫌がらせで通報した可能性が高いです。普通の職務質問より何だか強引な感じがしました」と推察した。
サブアカウントでも「
拡散希望
皆さんはこんな経験ありますか?いきなり警察が近付いてきて職務質問され荷物の中身を見せるよう半強引にしてきました。誰かが通報したのか?色々と疑問ですが何もしていないのにしつこすぎるので驚きました」と投稿し、フォロワーに経験の有無を問いかけた。職務質問の法的根拠と拒否権
職務質問は警察官職務執行法第2条に基づく警察官の職務で、「異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して何らかの犯罪を犯し、若しくは犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由のある者」に対して実施される。ただし、あくまで任意の手続きであり、協力を拒否することも法的には可能だ。
同法第2条第3項では「刑事訴訟に関する法律の規定によらない限り、身柄を拘束され、又はその意に反して警察署、派出所若しくは駐在所に連行され、若しくは答弁を強要されることはない」と明記されており、へずま氏の身分証提示拒否は法的に問題ない。
しかし、職務質問を拒否した場合、警察官が疑念を深め、より執拗な説得や引き留めが続く可能性がある。実際には、拒否することで「何かやましいことがあるのではないか」と疑われ、かえって長時間の拘束につながるケースも少なくない。
「へずまりゅうなら職務質問されても仕方ないかも」
「議員になったとはいえ、過去の行いが影響しているのでは」
「任意なら拒否する権利はある。警察の対応も問題だ」
「元迷惑系だから通報されやすいのは当然だろう」
「政治家になっても偏見の目で見られるのは大変だな」
元迷惑系から政治家への転身と社会の視線
へずまりゅう氏は本名を原田将大といい、2025年7月の奈良市議選で3位当選を果たした。かつて「迷惑系ユーチューバー」として活動し、スーパーマーケットで売り物の魚の切り身を会計前に食べるなどの犯罪行為を繰り返し、窃盗罪や威力業務妨害罪などで執行猶予付き懲役刑の有罪判決を受けた前科がある。2026年4月まで執行猶予期間中だ。
現在は奈良公園での鹿の保護活動を行い、「日本を明るくする活動をしています」「政治家になり迷惑系のイメージを払拭しました」と主張している。しかし、過去の行為による社会的な認知度の高さから、今回のような職務質問を受ける可能性は一般人より高いと考えられる。
へずま氏は議員活動でも話題を呼んでおり、9月の市議会では市長に対して「どのツラを下げて市長をやっているんですか」と怒鳴るような質問を行い、恫喝疑惑で幹事長会が開かれる事態となった。ただし、弁護士に相談した結果「恫喝とはいえない」との判断を得ている。
政治家の権利と警察対応の適切性
今回の職務質問について、法的観点から見ると複数の論点がある。へずま氏が身分証提示を拒否したことは法的に正当な権利行使であり、問題はない。一方で、警察官が「タメ語」で対応したとの主張が事実であれば、公務員としての適切な言葉遣いに欠けていた可能性がある。
職務質問は犯罪の予防・発見を目的とした重要な警察活動だが、対象者の人権に配慮した適切な実施が求められる。特に政治家に対する職務質問では、政治活動の自由や表現の自由への配慮も必要だ。
一方で、へずま氏の過去の犯罪歴や社会的認知度を考慮すると、通報や職務質問の対象となりやすい状況にあることも否定できない。元迷惑系ユーチューバーから政治家への転身は前例が少なく、社会復帰と政治参加の在り方を考える上で注目すべき事例といえる。
今回の件は、職務質問の適切な実施方法、元犯罪者の社会復帰と政治参加、さらには社会の偏見と人権保障のバランスなど、多くの課題を提起している。へずま氏の今後の政治活動と社会の受け入れ方が注目される。