2025-05-22 コメント投稿する ▼
外国人免許切替の見直し論争 柳ケ瀬議員「文化の違いが事故リスク」厳格化求める声高まる
外国人運転免許の切替制度に再考求める声 柳ケ瀬議員が「文化の違い」を指摘
外国人が日本で運転免許を取得する際、母国の免許証をもとに日本の免許へ切り替える「外国免許切替(外免切替)」制度について、見直しの動きが進んでいる。警察庁は現在、住民票の提出義務化や、簡易すぎるとの指摘がある学科試験の見直しに着手しているが、日本維新の会・柳ケ瀬裕文参院議員は22日の参院外交防衛委員会で、「単なる制度の厳格化では不十分」として、文化や法意識の根本的な違いを理由に制度自体の再検討を求めた。
外国人による交通事故率、顕著な差異
柳ケ瀬氏は、外国人ドライバーによる人身事故が日本人に比べておよそ1.7倍に達しているという警察庁のデータを挙げ、「交通ルールに対する認識や順守意識の差が事故率に影響している」と指摘。特に中国の例を挙げ、「日本では飲酒運転は一滴でも許されないという意識があるが、中国では多少飲んでも事故を起こさなければ問題視されにくい」と、倫理観の差がリスクを生んでいると訴えた。
試験の厳格化は国ごとに検討を
現行制度では、24言語に対応した学科試験が用意されているが、柳ケ瀬氏は「少なくとも日本語による理解が前提であるべき」と主張。理由として、日本の道路標識や案内標識は原則日本語表記であり、多言語に依存した免許制度が逆走などの危険行動につながると懸念を示した。また、英国など一部の国では、不正取得や事故リスクを背景に多言語対応を中止した事例もあると紹介し、日本も見直しの時期に来ていると強調した。
文化的な隔たりと制度の限界
「住民票の提出義務だけで安全を確保できるとは思えない。文化や交通規範の背景が大きく異なる国と制度を一本化すること自体に無理がある」と柳ケ瀬氏は制度の根本的な見直しを促した。警察庁の阿部審議官は、「外国人ドライバーが日本の交通ルールを正しく理解しているかどうかを確認する仕組みの強化を検討している」と答弁するにとどまった。
ネット上で広がる賛否の声
「言語が通じなければ、標識なんて意味がない。日本語理解は必須条件」
「事故率が高いデータがある以上、放置はできない。見直しは当然」
「多文化共生と安全は両立すべき。だが現状は前者ばかりが重視されている」
「言語に甘えた免許制度は不正や事故の温床になる」
「標識は日本語中心なのに、試験だけ多言語っておかしくないか?」
今後の制度設計に求められる視点
* 外国人の交通違反・事故率は日本人より高く、社会的な懸念が広がっている
* 交通マナーや法意識の違いが事故の一因とされている
* 試験の多言語化による不備を指摘する声が政治家・国民の間で高まっている
* 制度の公平性と交通安全の両立に向けた議論が急務
外国免許の切替制度をめぐる議論は、単なる手続きの厳格化では解決できない課題をはらんでいる。文化の違いやルールの捉え方の差が交通の安全に直結する以上、日本語による理解を前提とする制度の再設計と、現場での確実な適用が今後の焦点となる。