2025-03-07 コメント投稿する ▼
函館市の求人サイト、北方領土を欠いた地図を9年間掲載
■問題の経緯
「函館しごとネット」は2016年に開設され、以来、北方四島が描かれていない地図を掲載していた。一方で、礼文島や奥尻島などの離島は表示されていた。
今月4日、函館市議からの指摘により問題が発覚。市の担当者は「意図的に表示しなかったわけではないが、適切ではなかった」と説明している。
■市の対応と今後の課題
問題発覚後、市は速やかにサイト上の地図を削除し、チラシの配布も停止した。しかし、約9年間にわたり不適切な地図が使用されていたことから、市のチェック体制や監督責任が問われている。
今後、市は再発防止策として、掲載内容の確認プロセスの強化や、地図データの適切性を確保するためのガイドライン策定などが求められる。
■北方領土問題の背景
北方領土は、日本とロシアの間で領有権が争われている地域であり、日本政府はこれらの島々を日本固有の領土と主張している。そのため、公的機関が発行する地図や資料には、北方領土を含めることが一般的である。
■市民や関係者の反応
今回の問題に対し、市民や関係者からは「公的機関としての責任を果たしていない」との批判や、「意図的でないにせよ、敏感な領土問題に関する表記には慎重であるべき」との意見が寄せられている。