2025-05-28 コメント投稿する ▼
後藤斎氏、山梨参院選で孤立の戦い 立憲民主党は支援見送りへ
立憲民主党、山梨で独自候補立てず 後藤斎氏への支援にも距離感
立憲民主党山梨県連は、今夏の参議院選挙山梨選挙区(改選定数1)で独自候補を立てない方針を決定した。5月28日に開かれた拡大常任幹事会で正式に確認されたもので、すでに候補者の選定作業は進められていたが、新たな人材を見出すには至らなかった。加えて、元山梨県知事で国民民主党の公認候補となった後藤斎氏に対しても、「推薦や支援は行わない」という方針が示され、立憲としての関与は事実上見送られる形となった。
後藤斎氏、孤立無援の出馬に
後藤斎氏は、農林水産省の官僚出身で衆議院議員を4期務めた後、2015年から4年間、山梨県知事として行政の第一線で活躍した人物だ。参院選には国民民主党の枠組みで挑戦し、連合山梨と政策協定を結ぶなど、一定の支援体制を整えつつある。しかし、同じく旧民主党系である立憲民主党からの支援を得られない状況は、選挙戦を戦う上で大きな不安要素となる。
本人は「立憲とは理念が近い」としつつも、今回の選挙においては個人としての訴えと実績で勝負する姿勢を強調している。後藤氏のような地方行政と国政の両方を経験した候補者が、野党間の力学によって支援を得られない現状は、野党側の選挙戦略の課題を浮き彫りにしている。
山梨選挙区は混戦模様
今回の決定により、山梨選挙区の構図はほぼ固まった。現職の森屋宏氏(自民)、元知事の後藤斎氏(国民民主)、共産党の早田記史氏、参政党の永田己貴氏、そしてNHK党の舟橋夢人氏と、多様な立場の5候補が争う構図となっている。
現職である森屋氏に対して、後藤氏がどれだけ票を伸ばせるかが注目されるが、立憲民主党の組織票が見込めないとなると、支持の広がりには限界がある。反自民の票が割れる中で、保守与党に有利な展開が進む可能性もある。
ネットユーザーの反応も分裂
今回の立憲県連の決定に対して、SNSでは以下のような意見が見られる。
「野党が協力しないでどうやって与党に勝つのか。後藤さんは支援すべきだったのでは?」
「後藤氏の行政経験は大きな強み。それなのに立憲が支援しないのは残念」
「選挙に勝つ気がないのか? 立憲の戦略はよくわからない」
「後藤氏、頑張ってほしい。立憲は応援しないけど、応援するよ!」
「立憲と国民がもっと連携すれば、勝機もあるのに…」
市民の間でも、野党同士の対立や分断を危惧する声が多く上がっており、有権者の政治不信にもつながりかねない状況だ。