2025-08-25 コメント投稿する ▼
仁比聡平議員が鹿児島・姶良の水害を調査 住民の声と抜本的対策の必要性
仁比聡平議員が鹿児島・姶良市を調査
鹿児島県姶良市は、8日から11日にかけて九州地方を襲った大雨によって深刻な浸水被害を受けた。25日、日本共産党の仁比聡平参院議員が現地を訪れ、堀ひろ子市議や谷山やよい市議予定候補とともに被災状況を調査した。仁比氏は被災者の声を直接聞き取り、「健康被害を出さないための制度活用と、二度と同じ被害を出さないための根本対策が必要だ」と強調した。
調査は思川に合流する岩剣川流域で行われた。同地域では川の氾濫により床下・床上浸水が発生し、生活再建への不安が広がっている。
住民の切実な声と生活被害
被災した平松地域では、住民から切実な声が相次いだ。64歳の女性は「朝気づいたら道路が水に漬かっていて、床下には泥が5センチほど入っていた。まだ湿っていて肺の持病が悪化しないか心配」と語った。商店を営む47歳の男性は「この17年間で3回目。川に石がたまり、常にあふれる状態だ。4年前には新築住宅が引き渡し翌日に水没した。上流の砂防ダムも土砂でいっぱいで、早急にしゅんせつが必要」と訴えた。
さらに、市営住宅に暮らす高齢者からは「床下浸水で畳が濡れて臭いが取れない」との相談も寄せられ、その場で市に申し入れが行われた。仁比氏は「現場の声を一つひとつ受け止め、必要な支援につなげる」と応じた。
「また同じ場所が浸水するのではと夜も眠れない」
「健康被害が一番心配。行政はすぐ動いてほしい」
「ダムが機能していないのに放置されているのは問題」
「若い世帯が増えている地域だからこそ、安心して暮らせる対策を」
「国会議員が来てくれて少し気持ちが軽くなった」
災害が繰り返される構造的要因
姶良市の住民が訴えた通り、上流に設置された砂防ダムが土砂で満杯となり、本来の機能を果たしていないことが水害リスクを高めている。さらに、流域の土石流や川底の堆積物が排水能力を低下させ、豪雨の度に氾濫が起こりやすい構造となっている。気候変動による集中豪雨が頻発する中、こうした課題を放置することは被害の再発を招く。
特に姶良市は人口が増加傾向にある地域でもあり、若い世代の新築住宅が立ち並ぶエリアでの水害は地域の将来に深刻な影を落とす。仁比氏は「安心して住み続けられるよう、地方議員と連携し抜本的な対策に力を尽くす」と表明した。
仁比聡平氏が示す防災の方向性
仁比氏の調査活動は、現場の苦しみを受け止めただけでなく、具体的な防災の方向性を示すものとなった。健康被害防止のためのボランティア活用や行政支援制度の周知は短期的な課題であり、同時に上流の砂防ダムの機能回復や河川しゅんせつといった構造的な整備が不可欠だ。高齢者から若者世帯まで、誰もが安心して暮らせる地域社会を築くためには、国と自治体の連携、そして住民の声を反映させる政治が欠かせない。
今回の姶良市調査は、災害多発時代における政治家の役割を改めて浮き彫りにした。現場に立ち会い声を聞くことで、国会に届けるべき課題が見える。仁比氏の姿勢は、地域に寄り添う政治の在り方を体現していると言える。