2025-08-23 コメント投稿する ▼
仁比聡平議員が福岡豪雨被災地を再調査 「生活基盤の支援急務」と訴え
仁比聡平議員、福岡・福津で豪雨被災調査
9日から続いた記録的大雨で甚大な被害を受けた福岡県福津市に、23日、日本共産党の仁比聡平参院議員が入り、同市の戸田進一市議、岩下豊市議と共に2度目の災害調査を実施した。仁比議員は前回の調査で寄せられた要望を市へ伝え、市が新たに災害見舞金制度を創設したことなどを住民に紹介しながら、復旧の進捗や生活再建の課題を丁寧に聞き取った。
住民の切実な訴え
床上浸水の被害を受けた62歳の女性は、1階が使えず2階で寝起きを続けている。給湯器が壊れたため風呂は水しか使えず、日常生活の不便と片付け作業に追われる日々だ。さらに夫が営む外構工事業の資材も被害を受け、生活と仕事の双方が打撃を受けている。
畦町10組組長の造園工の男性(45)は「被災した業者への市独自の支援がない」と不満を訴えた。男性は連日、住民の被害状況を取りまとめ、市に対して毎年繰り返される浸水への抜本的な対策を求め続けている。
仁比議員は現場で「生活の基盤を築ける支援を届けていかなければならない。応急対策と同時に、恒常的な浸水被害を解決する抜本的対策が必要だ」と述べ、住民説明会の開催を市に求める必要性を強調した。
「商売の資材が水に浸かり、再開できる見通しが立たない」
「自宅が浸水して家族全員が避難所暮らし。支援が追いつかない」
「毎年のように浸水するのに、根本的な工事が進まない」
「国や県、市が一体となった長期的な対策をお願いしたい」
「声を直接聞いてもらえたことで少し安心した」
河川氾濫と犠牲者
福津市では河川の氾濫により広い範囲で住宅の浸水が発生した。畦町では高齢男女2人が川に流され行方不明となり、のちに死亡が確認されている。仁比議員ら一行は河川やその周辺も視察し、堤防の脆弱性や排水機能の不足など現場の問題を確認した。
頻発する線状降水帯と広がる被害
福岡県内では他の自治体でも線状降水帯による被害が相次いでおり、住宅や道路などの損壊は数百件に及ぶ。九州北部は豪雨被害の常襲地域となりつつあり、国や自治体に対して「災害の度に被災者が自助に追い込まれるのではなく、恒久的な治水・インフラ整備と生活再建支援を急ぐべきだ」という声が高まっている。
仁比議員の姿勢
仁比議員は調査を通じて「住民が安心して生活を取り戻せるように、現場の声を国政に直接反映させる」と語った。被災地に繰り返し足を運び、要望を市や県、国に届ける姿勢は、災害の常態化に苦しむ地域にとって心強い存在となっている。
福津市での調査は、災害が住民の生活だけでなく事業基盤をも直撃している現実を浮き彫りにした。資材を失い再建が困難になる業者、住む家を失った住民の声は切実であり、仁比議員は「国の支援策を拡充しなければならない」と繰り返した。豪雨災害が頻発する中、現場に寄り添い声をすくい上げる政治の役割が強く問われている。