2025-08-04 コメント投稿する ▼
郡和子仙台市長が3選 「東北をけん引」し少子化対策にスピード感 幅広い支持で圧勝
郡和子仙台市長が3選 「東北をけん引」し少子化対策にスピード感
3期目の抱負「仙台の活力で東北全体を支える」
仙台市長選から一夜明けた8月4日、3期目の当選を果たした郡和子市長(68)が市役所で記者会見に臨み、今後の市政運営に向けた決意を語った。
「仙台市の活力が東北全体をけん引する。その役割をしっかり果たす」
郡氏はこう述べ、人口減少や経済停滞に直面する東北地方の中核都市として、仙台市が果たすべき役割を強調した。市民生活の質向上と広域的な発展を同時に進める方針だ。
重点政策は「少子化対策」
郡氏は選挙戦を通じて、少子化対策を市政の最優先課題に掲げてきた。会見でも「安心して子育てができるまちになるよう、スピード感を持って取り組む」と改めて強調。保育所や幼稚園の整備、子育て世帯の住宅支援、教育環境の充実など、包括的な施策の実現に意欲を見せた。
「スピード感って言うけど、現場の子育て世代にすぐ効果が見える政策を」
「待機児童ゼロだけでなく、質の高い保育が大事」
「経済的支援と仕事環境の改善を同時にやってほしい」
「育児と教育、切れ目のない支援をお願いしたい」
「若い世代が仙台に残りたくなる環境を作ってほしい」
幅広い支持を得ての圧勝
今回の市長選では、自民党と立憲民主党双方の市議から支援を受け、郡氏は幅広い層に支持を広げて圧勝した。与野党双方との関係構築について問われると、「一党一派に寄るのではなく、いろいろな方々、会派の意見を受け止めながら施策を練り上げる」と述べ、協調姿勢を鮮明にした。
仙台市議会は複数会派が存在し、与党・野党の構図が複雑なため、広範な合意形成が不可欠だ。郡氏の柔軟な調整力が今後の市政運営の鍵となる。
投票率上昇も依然低水準
今回の市長選の投票率は36.83%で、過去最低だった前回を7.74ポイント上回った。しかし、依然として4割に届かず、市民の政治関心の低さが浮き彫りとなった。
「市長選って生活に直結するのに、なんでこんなに投票率が低いのか」
「選挙に行く文化をもっと作らないと」
「投票率が低いと一部の声だけが通ってしまう」
「市政の透明化と情報発信をもっとやってほしい」
「若者が政治に関心を持てるような施策も必要」
郡氏は会見で、投票率向上のためにも「市政への情報発信を強化し、市民が市政を身近に感じられるようにする」と述べた。
3期目への期待と課題
3期目に入る郡市政には、少子化対策だけでなく、都市インフラの老朽化対応、経済活性化、防災対策、脱炭素社会への移行など、幅広い課題が待ち受けている。郡氏は「スピード感」と「協調」をキーワードに、これらを同時並行で進める考えだ。
一方、市民からは「過去2期の実績を踏まえ、より具体的な成果を出してほしい」という期待とともに、「大きな課題を抱える中で本当にスピード感を持って進められるのか」という懸念の声も聞かれる。
郡氏の3期目は、仙台市の未来だけでなく、東北地方全体の行方を左右する重要な任期となる。