2025-10-09 コメント投稿する ▼
金子恵美氏、田﨑史郎氏に「世論扇動しすぎ」苦言 政権寄り報道と古い体質を問う
金子氏はジャーナリストの須田慎一郎氏をゲストに迎え、今回の総裁選や当選した高市早苗新総裁、敗れた小泉進次郎農相をめぐる報道姿勢について語り合いました。 金子氏は田﨑氏の報道姿勢を厳しく批判しました。 金子氏の発言は、報道と政治の関係に再び注目を集めました。 田﨑氏のように長く政権中枢と関係を築いてきたジャーナリストは、情報網を持つ一方で「政権寄り」「古い自民党体質に近すぎる」との批判もあります。
金子恵美氏、田﨑史郎氏に苦言 “世論誘導・扇動”を批判
元自民党衆院議員の金子恵美氏(47)は10月9日、自身のYouTubeチャンネルで政治ジャーナリスト田﨑史郎氏の発言に苦言を呈しました。話題は、10月4日に投開票が行われた自民党総裁選における田﨑氏のコメントに関するものでした。
金子氏はジャーナリストの須田慎一郎氏をゲストに迎え、今回の総裁選や当選した高市早苗新総裁、敗れた小泉進次郎農相をめぐる報道姿勢について語り合いました。須田氏が「メディアも小泉氏が勝つと思っていたのでは」と話すと、金子氏は「その筆頭に田﨑さんがいませんか?」と指摘しました。
ジャーナリストの中でも“やりすぎだ”という声があります。小泉さん上げ、高市さん下げの報道が目立ちすぎました。いくらなんでも世論を誘導、扇動しすぎです
金子氏は田﨑氏の報道姿勢を厳しく批判しました。田﨑氏は総裁選の決選投票直前まで、小泉氏の勝利を予想していましたが、結果は高市氏が勝利。田﨑氏はその後、情報番組で「取材が甘かった」と頭を下げて謝罪しました。金子氏は「予想が外れたことよりも、意図的に流れを作ろうとしたことに問題がある」と述べ、報道の在り方を問いました。
報道と政治の距離感に再び注目
金子氏の発言は、報道と政治の関係に再び注目を集めました。田﨑氏のように長く政権中枢と関係を築いてきたジャーナリストは、情報網を持つ一方で「政権寄り」「古い自民党体質に近すぎる」との批判もあります。解説が分析を超え、政権側の意図を補強する形になると、報道の中立性は失われます。
永田町的にも評価を下げたのではないかと思います
須田氏のこの言葉には、業界内での違和感がにじみます。田﨑氏の報道姿勢は、政治権力に近い古いメディア文化の象徴でもあります。政権に近づくことで情報を得る一方、その関係性が批判を鈍らせる構造が続いてきました。
“田﨑モデル”を支えてきたメディアの責任
田﨑氏のような人物をテレビ局が重用し続ける背景には、視聴率優先の構造もあります。発言が強く、内部情報を持つ解説者は“数字が取れる”とされます。しかし、そうした姿勢こそが、政治報道の信頼を損ねる一因になっています。
予想が外れたことより、意図的に流れを作ったことが問題
金子氏の言葉は、ジャーナリスト個人の責任だけでなく、それを支えるメディア体制への警鐘とも受け取れます。報道機関が同じ人物に依存し続けることで、多様な視点が失われ、国民の政治理解が偏ってしまう危険性があります。
公平な政治報道への課題
報道の自由は民主主義の基盤ですが、同時に発信者の責任が問われます。政治評論や分析は多様であるべきで、一方の立場だけを強調する解説は、国民の判断力を弱めます。田﨑氏の発言をめぐる議論は、政治報道の公平性と透明性を見直す契機となりました。
今後、報道機関には、より幅広い視点と多様な専門家を登用する努力が求められます。金子氏の発言は、個人批判にとどまらず、「報道が政治を映す鏡であるべき」という本質的な課題を突きつけたものと言えます。